第6話 勇者は世界を捨てました



 最後に 約束

 指きり 虹を指さして


 不協和音 無視をする

 最高の日と 最悪な日を並べる


 愛おしい世界よ さよならだ


 階段を駆け上がっていく

 楽しい気持ち


 それで 明日はあるの?

 当然存在しないよ


 無理を言わないでくれ

 もう疲れたんだ


 約束を 時計に 時間を確かめて

 誓いを塗りつぶす 虹の色が焼き付く


 それでいい だいじょうぶ 笑えている


 これが一番幸福な結末


 雨の匂いを感じている

 きっと太陽が煌めている


 空 輝いているなら

 きっと最高の気分


 なぜ? なぜ?

 答えない 口を閉ざして向かう


 明日 きっと気分よく眠れそう

 ないけれど 存在なんてしないけれど


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