3

ー・・・とある世界。

数え切れない程の宇宙船が団を成し、その中でもひときわ巨大な「主要司令戦艦」と呼称される宇宙戦闘艦の一室に、これら艦隊を指揮する二人がいた。


「旅団長へ報告。王国領域外より不明信号波形を観測しました。解析した結果、前例救難信号波形と著しく一致しています。また、残存時間が少ない前例とも一致しております。対応を願います」


「了解しました。王室へ外宇宙接触許可及び潜航行動を仰ぎます。全艦隊は外宇宙潜航準備へ速やかに移行しなさい」


「ラジャー!補給艦隊は空間転移魔法にて戦闘艦隊全てにパイプを繋いでください。魔力リソースは外部を使ってよし。通信艦は結界魔法にて包囲網作成準備。範囲は旅団から半径1000m以内とせよ。各艦隊。準備完了次第報告をせよ!」

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