第673話 十二月十三日『くるみ割り人形』第二幕(七)花のワルツ
由香、
見ていると、
ある意味、早替えの間、美織は突っ立っているだけで、由香やすみれが言うがままに、ジゴーニュおばさんの衣装を脱がせてもらい『花のワルツ』の衣装を着せてもらっている。
どうやら、これがいいようだ。
もし、ここで美織が動いて自分で着替えようとすると、由香とすみれが手伝いにくくなる。由香が構えたところに飛び込むように衣装着て、由香が言うところに手を通し、すみれが手際よく衣装の背中を合わせる。そして、由香が素早く衣装の背中を縫う。
その間、美織はまっすぐ顔は正面を見るようにして頭を動かさない。だから、頭飾りを付け替える
衣装と同時進行で頭飾りの付け替えができる。これも、もし、美織が自分で衣装を着替えようとして頭を動かされると、頭飾りの付け替えは衣装をきちんと着てからでないと作業ができなくなってしまう。美織が人形のように突っ立ったままなので、四人が同時進行で早替えの作業ができる。
こうして美織が着替えている間、舞台ではワルツのダンサーたちが踊っている。花村バレエの大人クラス、高校生の女性たちと大人クラスの男性ダンサーたちに
続いて花村バレエの中学生、小学生たちのダンサーが踊る。この後、曲は美織が登場するパートへ続く。
美織は出番までに余裕を持って準備ができた。
そして、美織の出番。すみれ、美織、
この後、舞台の周りを囲むように、舞台の後方、舞台袖に並んで『花のワルツ』を見ていたディベルティスマンのダンサーたちが順番に踊っていく。
そして『花のワルツ』のクライマックスへ、ここまで踊ってきた全員で華やかに踊り『花のワルツ』が終わった。
周りにいた団員、スタッフ、客席で見ていたバレエ関係者たち、ホール全体に大きな拍手が響いた。
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