第25話 あぷ2登場。

かえる。

しばらくするとチョイボロな、アプリオタイプⅡがきた。

名前が言いにくいんで、あぷ2。でいいや。

赤フィンで、2スト。

おいらとは音の種類がちょっと違う。

昔のスクーターで自主規制いっぱいの出力。

チョイといじると80km出るという、ヤマハらしい変態スクーター。

どこ走る設定だよ。アウトバーンか?

(補足:赤フィンはエンジンを冷やすフィンの色が赤。これって俺は7.2psっていうサインみたいなもの。出力7.2psってのは昔、バイクメーカーみんなで決めた最高出力(50ccでは)ま、よーするに、無茶した変態スクーター。でもアウトバーンは走れません。)

乗ってるやつは、こうた。ってやつ。なんか親父さんと仲がいい。

しかも親父さんのことをお父さん。って呼ぶ。なんかすげえ。

「お父さん。ちょ。俺のスクーター調子悪いんすよ。」

「乗ってるやつが、調子いいからいいんでは?」

「お父さん。ガチで。50kmぐらいしかでない。」

「安全第一。」

「ちょー。真面目に聞いてよ。赤フィンだよ?俺の。それが50kmって、寿命?」

「ん?10000kmね(トリップが)ちなみにベルトとか、交換したことある?」

「中古で買ったときに。お父さんが交換したっきり。」

「マフラーつまったかな?しばらく我慢して乗っとれ。助けたる。」

「サンキュー。」

ご主人様参上。

「あ、こうた。コーナンにヘルメット買いに行くから付き合って。」

「へ?あのヘルメット気に入ってたんじゃないの?」

「事情が出来た。」

「まあ、いいけど。」

というわけで、こうたとコーナンへ。




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