消えてゆく道
一面の雪原を長靴をはいた子どもが歩いでいく。
その後ろからもっと小さな子どもが
綱渡りのように両手を広げて、足跡から足跡をまたいで、
先を行く子どもを追いかけていく。
ふたりの姿はどんどん遠くなり、真っ白な地平線の向こうへに消えていった。
雪のうえに、足跡の一本道だけが残った。
そのうち雪が降りはじめ、
足跡は短く、浅く、小さくなり、
雪が止んだころ、子どもたちの足跡はただのくぼみになっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます