第83話 洗濯かご
おいら、洗濯かご。
コーナンで売ってるよ。
言ってみれば、おいらは生活必需品。
ないと困るよ。
おいらの祖先は竹や葦、藤などなど。植物を使って編まれてた。
ってかんじかな?おいらはプラスティック。
おいらの祖先も丈夫だったけど、おいらもなかなか丈夫だよ。
最近はいろんな洗濯かごがあるよね。ステンレスや真鍮の編まれたものとか、
スーパーのかごも、もちろんおいらの仲間。ほかに2段になったものや大きな取っ手二つ付いて持ちやすい物とかホントいろんなものがあるよ。
おいらは長方形でちょっと長めで取っ手が二つ。
とっても実用的だろ?
おいらをつかったら、もうおいら無しではいきていけないかもよ?
おいらのご主人様はお母さん。育ち盛りの子どもが一人。
でお父さんとお母さん。3人家族。あ。もう一人いたっけ。
おいらの仕事はもちろん洗濯物の運搬。
毎晩洗面所にいるおいらにお父さんや子供が服、下着をぽいぽい。
お母さんもぽいぽい。
で、朝になったら移動。洗濯機がちょっと離れてて外にあるんだ。
で洗濯機についたらお母さんが洗濯機にぽいぽい。
もちろんお母さんはポケット確認。
何度も痛い目あってるからね。
で洗濯。
うちの洗濯機は全自動なんでおいらに洗濯機からぽいぽい。
それを干して乾くまで休憩。
ちょっと時間かかるけど、乾いたらおいらにせんたくものをぽいぽい。
でうちに持って上がって洗濯物たたんで一段落。
お母さんは大変なのです。あ、あともう一つおいらには大事な仕事があるよ。
洗濯終わって。からっぽになったおいらに猫がジャンプで飛び込んできて。
ちょこんとおいらの中でおすわり。
それを少し持ち上げてお母さん。
ぶーらぶら。とブランコ。猫も嫌がらずにすわったまんま。
猫にとってもおいらは大切なスキンシップ道具です。
でもお母さん。四十肩なんだし、無理するなよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます