第9話 トマトの詩
その赤くなった顔で俯く仕草
茄子の仲間なのになぜそんなに丸いの
小さなタイプの君 大きなタイプの君
そんなにも皆に愛されて七変化だ
青い時はかたい表情なのに
むしろ瓜やキュウリのなかまにも見える
パスタに合う君 ケチャップへと変化する君
そんなにも皆に愛されて七変化だ
でもやっぱり君はレタスとキュウリとブロッコリー
そう彼らと一緒に、そのままでサラダボールにいるのが一番さ
お洒落なパルメザンチーズとクルトンでお化粧してね
明智君、そんなサラダを何て言うかご存じかな?
なに、そうだったか……また会おう
野菜の詩 南瀬匡躬 @MINAMISEMasami
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