第2話 訴えたい事がある
私がここ数年で書いた作品は、初めは純粋な恋愛ものだったのだが、徐々に恋愛の他に訴えたいテーマを織り交ぜるようになった。たとえば「地球を守れ-Save The Earth-」という作品では、アイドルグループ内の恋愛を描きつつ、環境問題や銃規制問題などを織り交ぜた。「人間になりたい~Even if I am King~」では、三角関係を描いているのだが、天皇制の問題提起やクローンベイビーの話も織り交ぜた。
大人になって、新聞を以前よりも感心を持って読むようになって、訴えたい事が増えてきた。それを、BLと絡めて書いたら世の中の為になるのではないか、と考えていた。けれども、そういった恋愛以外の要素が強めな程、あまりアクセス数が伸びない。ネット小説では、コンテストに応募しても、まずは読者投票で落されてしまう。流行らない物を書いても、たとえそれが良い作品だとしても、評価されることはない。
そんな時、芥川賞を「推し、燃ゆ」が取った。推し、つまりアイドルの話が出てくるらしい。それを知った私は、ザワザワした。
芥川賞は純文学作品に贈られる賞だ。でも、扱っている内容は私と変わらないではないか。私の書きたい物は、純文学のすぐ隣にあったのではないか。
この2年ほどブログを書きまくって文章力も上がったようだし、元々は純文学を志していたわけだし、ここらで路線変更するか・・・と考えた私。とにかくネタが尽きたのだし、このまま今まで通りにやって行く事も出来ない。世間では、ライトノベル作家が純文学へ転向した例はないと言われているが、それはほんの一握りのプロの話。素人が転向した例はあるかもしれない。いや、なかったとしても、私はやってみせる。今まで若者言葉の一人称で書く事が多かったが、それをやめて、3人称で書く。地の文で笑わせる文章力はついてきたと思っているし。
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