第34話 2025年1月、 大宇宙を超える

月初プロフィール(1月): 大宇宙を超える

私は大宇宙の大きさは150億光年だと思っておりました。

ですから大宇宙は一辺300億光年の立方体中に入ることなります。

その大きさはm単位で表せば2.2x10^73 ㎥となります。

私が扱っていたマウスのES細胞(H1細胞)の大きさは直径10μm (10x10^-6m)から20μmでしたから細胞一個の体積を一辺が10μmの立方体体積に等しいと仮定すると細胞の体積は1x10^-15 ㎥になります。

大宇宙をH1(ES)細胞で埋め尽くすに必要な細胞数は2.2x10^88 個です。

私が培養していたH1(ES)細胞の倍加時間は十数時間でしたから仮に24時間で倍加するとすれば1個の細胞が宇宙を満たすに必要な分裂日数は294日です。

すなわち、培養開始から294日目で細胞は全宇宙を満たすことになります。

私は長期培養実験で10ヶ月を越えるといつも大宇宙を超えたと思っておりました。(2025.1.5)

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