午前4時の孤独
弓村扇
午前4時
無機質なアラーム音が耳元で響く。
もうこんな時間かと思いながらうっすらと目を開けてみるとカーテンの隙間から薄紫色の空が顔を覗かせていた。時計の針は午前4時を指している。
薄紫色の空に吸い寄せられるように体を起こしてみたが、一瞬目眩を覚え立ち上がることが出来ずベットに腰をかける。
外では信号が当てもなく赤と青を交互に点滅させ煌々と光る街灯は時折過ぎ去る車を羨ましそうに見送っていた。
早朝の冷えた空気に当てられた私の身体はどこか青白く見えて、ただ自分の呼吸だけが私に生を感じさせた。
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