#13 人の運命(5)

 さらに、『ソロモンの知恵(Wisdom of Solomon)』の中でも、私たちは次のように約束されている。


「高潔な人間の魂(souls)は神の手にあり、

 彼らに苦悩がおよぶことはない。

 賢くない人間の目には、彼らは死ぬように見えるため、

 その旅立ちは不幸と受け取られる。

 死への旅立ちは完全な破滅だとされるが、

 実のところ、彼らの魂は平和のうちにいる。

 衆人の目の前で罰せられているように見えても、

 彼らの魂は不滅で希望に満ちている。

 少しばかり罰せられたとしても、

 大いに報われるだろう。

 神は彼らが正しいと証明し、

 神にふさわしいと認められたからである」


 死の間際に良心が安らかだとしたら、心を悩ませる必要はない。

 人の未来は確かに疑いに満ちているが、それ以上に希望に満ちている。


 もし、人生の戦いを乗り越えた果てに、休息する場所があるとしたら、それは「邪悪な人が苦しめるのをやめて、疲れた者が安らぐところ」だ。


 多くの疲れた魂にとって、それは歓迎すべき道だ。

 それでも私たちはこう言うかもしれない。


「死よ! あなたのとげはどこにある?

 墓よ! あなたの勝利はどこにある?」


 もし、魂が不滅の存在で、私たちが新たな世界に迎えられるとしたら。

 もし、これまでに何度も耳にした人たちや、その作品を読んで賞賛し、多くの恩を受けてきた先人たちだけでなく、死別した愛する人たちに再び会うことを楽しみにしているのだとしたら。

 もし、肉体の束縛や、この地上で存在するための制限から離れて、天使や大天使をはじめとする天国に住む仲間たちに加わる日が来るとしたら——。


 そのとき、永遠の故郷(Eternal Home)で待ち受ける人生(来世)に比べれば、この世の利益や楽しみはそれほど執着するようなものではないという、大切な希望をしっかりと抱くことができるだろう。



【原作の脚注】


[1] Montgomery.

[2] Emerson.

[3] Seneca.

[4] Milton.

[5] Cicero.

[6] Shakespeare.

[7] Longfellow.

[8] Waller.

[9] Trench.

[10] Trench.

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