第201話 木曜日の鐘

街に時間に流れる時を告げる鐘の音。

地域によっては音楽がながれる。

気づけば知ってる懐かしい曲がながれていた。

時を告げる音は、たまたまその時、気を止めたら気がついたりする。


自分にとっての縁を感じる曲がながれていた。

以来、ずっとたまたまその時から、いつも気になるようになる。

古い記憶は、今の記憶に重なり、時は一緒に歩み始める。

これから先もずっと、記憶とともに生きることになるのだろうか。

メッセージにも似た記憶につつまれている感覚は、まぎれもなく自分にむけられている気がする。

ふんわりとおおうように、ふりそそいでくるメロディーは、優しくもあり厳しくもあり。

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