第13話 金曜日の13日

13日が金曜日になると、必ず思う事がある。


「13日の金曜日だ!」

そして、ちょっと焦り、胸騒ぎすら感じる。


13日の金曜日は、もちろん、人生において何度となく来るが、たいてい何事もなく過ぎている。

警戒していても、特に何もない。


そしてそれはきっと誰にでも、思いあたる事ではないだろうか。

(そうそう、ホント、それっ)

かすかに小さな声のつぶやきが、そこここからたーくさん聞こえてるような…。

輪唱だな…。


「ジェイソーォォォン」

会いたくはないが思いをはせた。

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