洛焔

夢も希望もない大人へと成長していく、

らくに転げ落ちた顛末の行方はざわついただけで

わからないからこそ、たぶん 夢を見ているような


うたかたを鼻歌にして、闊歩している、風に拐われては


残された燈火を、破れかぶれに散らしてしまえば

あたりはもう焼け野原に、等しく孵るような星星が燻るだけ


それでは足跡で赴くべき、知能すら退化した野地に

陽気な放浪者が、狂ったコンパスで引いた櫓までの道を


(背の低い樹木が耀きに溢れる それが自然にして、それが楽園であれ)


既に足を失くしたハクセキレイの翼だけを便りに 未来に迎え得る、

そのおとないを、ささめきごとだと、賭して途して いるのです


しかしその水源のまやかしが、真実 毒花の薬効を憶えはじめたから

それがまたミチクサみたいなものだったので、莨の煙を鼻で煤ってさ


地獄絵図だよって、正面から拭ってやっては そう微笑ったんだ

ただ道に沿って僕等は歩いたばかりに、

なんとなくそう思ったことが茂っていくのを足蹴にして

そこになにがあったかなんて振り向きもしないで

軽くスキップなんて こころでは、さわんだりしながら


総てが生まれてくるように 凡てが滲んでしまったあとで



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