この身を受け容れるときに #深夜の二時間作詩 抜け殻

この会場を削ぎ落とすと、

すりガラスの枠線は平行軸を乱立する

無法地帯の生命

誇張した砂漠の雨を冒す瓶の 唇の重奏は確かに

胡蝶を小箱に 短銃を染まうばかりだ


かたちとは、

径路のない行き先だけを、

星屑を繋ぐ所作を

自分史と準じただけだ


まだ温いカラダなら、抜け出せたけれども戸惑いもするだろうが

生い茂る雑草の名前を蕾と呼んでは綻ばせ 逞しくも谷川を結んだ

ボクらは順にして口ずさむ未練を 小骨に認(したた)める存在だ


この閂は盃の月を絡げては

たくし込んだ白湯の膝を丸める罅割れた踵より

抱擁するよりも大胆で放浪するよりわかりやすい星海を

うんでいたのは紛れもなく


志(こころざし)を圧し潰して虜にする、空洞の口吻

疼かせたあたりを明りとするような中空の接岸

花咲(はなさき)をくすぐる風は青い鳥を追いかける


辿るような爪先からツチクレまで すこし、こぼしている

アナタの瞳の奥でワタシの姿を、この身を受け容れるときに

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