第66話

24話の女の子視点


 最近、ゆうくんに近づく女子がいる。


 くもの あきなだ。


 ゆうくんは見るから嫌がっているが、それでも話し続けている。正直辞めて欲しい。女の子への興味が益々薄れるだけだから、


 椎名もそのことで心配している。


 私達は可能な限りゆうくんとの接触は避けている意味がない。私も椎名も話しかけない方がゆうくんにとって幸せだと理解している。


ーーーーーー

 最近、義姉さんへの嫌がらせは益々増えている。本当は止めてあげたいが、ゆうくんが何もしない以上私達もしないことにした。

 実はほんの少しだけ、ゆうくんを散々苦しめたことを恨んでいる。

 くものも義姉さんに話しかけるの辞めればいいのに。


 そんなことを思っていると、くものは華さん達から嫌がらせを受るようになった。

 私は正直自業自得だと思っているが、椎名はほっとけなかったようで、くものの破かれたノートの代わりに椎名が見せて居た。


 それから、くものと椎名は仲良くなった。二人ともゆうくんと好きな所も同じで共感しあっているらしい。


 そういえば、私も椎名に助けて貰って仲良くなったんだよね。ゆうくんが好きな所も同じで今のくもののと同じように共感しあって

残念だな、椎名にとって友達は私だけだと思ったのに、好きなことに共感出来る友達だと思ったのに。


 二人とも、私の前で、私を置いて、私のしゃべるペースを無視してゆうくんの話をする。

 

 なんか、椎名も遠く感じて来たな。


 大切な友達で、恩人なのは変わらないけど、遠いな。


 少し、くものに妬けちゃうな。



 私ももっと、椎名と話しをしたいんだけどな。出来れば二人きりで、邪魔も無くとことん二人で話をしたい。


 「どうしたの?夏希?」


椎名はどうやら、不安な私に気付いてくれたようだ。


 やっぱり優しいな椎名は、


 「しい「それでね、ゆうがね!」


私の話を遮り、しかも私の大切な人のことを話す。

 だんだん許せなくなって来たな。

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