第37話

小6だったが、泣き虫な俺は公園で泣いていた。


 「きみ、大丈夫?」


「、、、大丈夫です。怪我とかじゃないので、」


「そうなんだ、、、良かった、、、隣座っていい?」

 誰だろう?見たところ中学生くらいだが、


 「、、、良いです。」

 断らないし、、、


「ありがとうね、、、君に何があったか、聞いていい?」


 「えっと、、、」


「言いたくないなら、全然大丈夫だよ。」


「実は、お姉ちゃんと、、、」

 俺は泣いてしまった理由を話した。

そして、中学生の人は俺の話を真剣に聞いてくれて、気付いたら今までのことも言っていた。


 「分かるよ!俺も家族と学校の人とも、上手くいってないから。」


「そうなんですか。」


「うん、女の子って難しいな。」


「はい、怖いです」

 

 それからも俺の話を聞いてくれた。中学生の人と話すうちに、気が楽になってることを感じた。そして、話は変わり俺自身のことになった。


 「俺って趣味とかないんですよ。」


 「なら、アニメとかどう?面白いよ。」


「アニメですか、」

 そういえば、うちはアニメとか嫌いだから見てなかった。


それから、先輩はアニメのこと語った。

俺は深夜にアニメの放送をしてること知らなかった。中学生の話を聞いて、自分の知らない世界を感じた。


「先輩の一番好きなアニメはなんですか?」


 「これの出る、アニメかな。」

彼はストラップを出す。


ーーーーーー


 たった1日の数時間の出来事だけど、俺にとって、人生を照らしくれるような出来事だった。


 

 それから俺は沢山アニメを見てどハマりした。



 そして、ストラップの再販が告知があった。これはあの先輩が持ってたやつと同じ。


 初めて開店前に並び、ストラップを購入した。ずっとそのストラップを大切に持っていた。盗まれるまでは、

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