第54話
学校で冬華は俺に話さなくなった。
あの事件以降、必要最低限の話以外していない。また家にも帰らないようにしている。もし仮に春香が学校で何かした場合は雪が教えてくれる。
雪とは凄く仲良くしている。こないだ初めて俺が焼きそばを奢って美味しそうに食べていた。高校生になったらバイトに来たいと言っている。店長はOKしてくれた。
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今日学校であった話。
学校の放課後。
「ゆう!!」
「、、、近いんだけど。」
無視したかったが、壁ドンされた。
「アンタ!弟に何吹き込んだのよ!!」
確か、雪の姉だったな。弟と違って凶暴だな。ほんと。
「主に、アニメとゲームと焼きそば」
「やっぱり、どうりで同じストラップを付けてると思った。」
いや、気付くの遅いよ。事件が解決した後だからとっくにおせぇよ。
「アンタが、アニメのことを教えなかったら私は雪に無視されることも無かった。」
、、、大変だな雪。話を聞いたけど、明らかにそれだけじゃない。
「良かったね。今まで無視してたんでしょ。お互い都合がいいんじゃん。」
「、、、雪と同じことを、、、やっぱりアンタが、、、」
同じことを言ったのか、 とことん気が合うな雪!!
「アンタは許さない。」
「別にいいよ、俺も大切な後輩を傷付けたんだ。俺も許さない。」
「私は家族よ!」
「いや、普段の俺と冬華見れば、だからと?思うだろう。」
今なんて一切会話してないし。
「、、、確かに家族のことを訴えるようなアンタじゃ。そう考えるわよね。」
「ブーメランではないか、倍に帰ってるよそれ。弟より犯罪の方に味方したおねえさん。」
話す度に雪に同情して、苗字は雪と被るから呼びたくないから、この明菜さんが俺と雪を離そうとしてるけど、寧ろ逆効果になっているのが面白い。
「、、、せっかく見直したと思ったのに」
相変わらずだな、流石うちのクラス。
「前も書いたけど、それ褒め言葉でも何でもないよ。それ今までは見下してたってことだからね。」
「アンタだから友達出来ないのよ。」
「だから、弟と仲良く出来ないんだよ。」
「ほんと、ムカつく。」
そうして、明菜さんは「雪に近づくな」と言って去った。
「と言う話があってね。」
「先輩、姉がご迷惑お掛けしました。」
「いや、全然大丈夫。雪は悪い訳じゃないし。あっ店長、焼きそばおかわりいいですか?」
「オウ!辛いことがあった時は美味い焼きそばを食べるにかぎる!」
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明菜視点
雪、、、どんな時でも私には優しく、後ろから付いてきた雪。
もう一度、仲の良いあの頃に戻りたい。でも話をしても無視をする。特に雪と仲がとてもいいあのクズ陰キャが特に原因だ。
どうやったら離せる?どうすればいい?
そうだ、逆転の発想だ。
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