第49話
「お兄ちゃん、警察ってどうして?」
「悪いことしたら捕まる当たり前だろ。」
「ゆう、、、いつの間にした?躊躇いとかは無かったの?」
冬華が横で声が震えている。
「全く、やらないといけない正義感が勝ってる。あとほら」
俺は携帯を見せる。
そして、インターホンがなった。
「嘘、」
「春香はまだ中学生だから重い罪にはならないし、正直金を恐喝したと言っても、中学生から取れる限界も少ないから、良くて厳重注意悪くて、施設を送りじゃないか?まぁ、、、高校は終わるのは確定だし、中学生で白い目で見られるのも確定だ。」
「私、、、お兄ちゃんと同じ高校に行きたかったんだよ。」
なら尚更良かった。
「春香、知らないかも知れないが、虐め一つで高校行くことを諦める人間だっているんだ。春香のやったことはその可能性があることなんだ。」
父親が辛い顔をしながら降りる。
「ゆうくん、お願いこのことは言わないで」
もう言ってるけど。
冬華はそんな母親の肩に手を置いた。
「お母さん、ごめんね。私も人の気持ちを分からなくてゆうのことを散々虐めてしまった。そんな光景を毎日見てたお母さんはずっと辛くて家族の守る為に必死だったよね。」
「、、、冬華。」
「春香、虐められる人の辛さは、虐められた人にしか分からない」
そして、警察が入って来た。俺は事情の説明と、隠し持っていた録音機を渡した。冬華以外はとても驚いてた。
捕まる姿を見て、谷底のようにスッキリとした気分にはなれなかった。捕まる原因の多くが俺にもある。
その後、春香は結局施設に行く事にはならなかったが、今までの盗んだ金以上の金額を返すことになった。高校は取り消しになり。学校では白い目で見られるようになった。
まさか、このストラップは盗んだ物だったのか。俺はこのストラップのことで謝罪に行くと、そこには絶望をしている中学生がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます