第39話
俺は今日の朝、あまりにもいつもと対応が違う姉に、憧れの先輩から嘘を吐かれてキツいと言う話を思い出していた。
最近、上町 春香はますます顔が恐ろしくなっている。まるで、何かに絶望したような顔だ。
そして、その日の放課後俺は先生に呼び出された。
「雲野、お前」
「はい、なんですか?」
「夏山のことを触ったようじゃないか。」
「はい?」
夏山 かの クラスメイトの女子だ。
「触ってないですよ!」
「雲野、先生はあんまり疑いたくないんだ。」
嘘、その俺が触った前提見たいな言い方。
「幸い、夏山は今回のことは、雲野が謝ればいいと言っている。
すでに保護者には連絡していて、夏山の両親もそれで許してくれるそうだ。」
「いや、そもそも触ってないですって。」
「俺も、雲野ことを信じてあげたいけど、証拠がないしな」
「それは、夏山も同じじゃないですか、」
「それがな、証言者が数人いてな」
「俺はそもそも、、、」
俺は気づいた。そもそもどこにいたと話をしても誰も俺の味方をしてくれないことに。
そして、俺は最近のこと思い出す。
夏山と、上町は仲が良い。俺は嵌められたんだな。
嘘をつかれるって本当に辛いですね。
「なぁ、雲野。お前がしてようが、してなくても謝れば何もなく終わるんだ。お互いのためだ。お前も中学生なら分かるよな」
「はい。」
そして、お互いに本人と両親を含めて謝罪を明後日にすることになった。
過去最高に家に帰るのが辛いと感じた。
そして、こんな辛い日こそ、先輩のように、ストラップを見て忘れ、、、
無い!無い! 嘘だろ、、、なんで無いんだ!
結局その日は20時までストラップを探した。見つかることは無かった。とりあえず明日は忘れ物を確認しよう。
人生で一番の最悪の日だ。
家の扉、開けたくないな、
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