第23話
学校に着いた。
「ゆう、」
肩森くんが俺の方に来た
「ゆう、昨日妹さんを叩いたみたいたいだな。」
「、そうだよ。」
「お前、妹を叩くとはそれでも兄か」
兄か、
昔、だったらあんな防ぎ方絶対しなかっただろう。
昔は、本気で春香を守ろうと思っていた。
「そうだな、兄失格だな。」
「お前それが本性なんだろう。」
「そうなのかも。」
「冬華には、冬華には手を出すなよ。」
目がやばいよ、コイツ。
「待って」
冬華が止めた。
「ゆう、きっと理由あったんでしょ?」
俺は、考える。
確かに理由はある。大事な体を守る正当防衛だ。
だが、あのレベルだと、過剰防衛だろ。
きっと、それだけじゃない。
俺は春香に復讐がしたかったんだ。今まで散々苦しめられた。
兄じゃないと散々言われて、騙され、盗まれ、苦しめられ、傷つけられて、そして捨てられた。
最近は急にその態度が反転した、春香に、、、冬華にクラスメイトに怒りが抑えられなかったんだ。まるで、今までなかったかようにする態度に
「ゆう?」
俺は、最近楽しいだろうか?
本を読んでる時は楽しい、バイトに行くと楽しい。店長が優しい。
昼食が美味しい。たまに、豪華に食べるご飯が美味しい。
帰りや、移動中はいいリフレッシュになる。
まなちゃんを思う度に幸せを感じてる。
クラスメイトや、家族の関わりが無くても楽しい。最近生活を変えてから実感する。
「冬華、春香に叩いてごめんって言ってたと言っといて、
あともう俺に近づくなって言っといて」
「ゆう」「おい、ゆう」「やっぱりあいつ、キモイじゃん」「無理、あんなのが家族じゃなくて良かった。」
俺は席に座って、ゆっくり本を読む。
昼休みになった。
「ゆう、ご飯食べよう。」「おい、冬華が呼んでるぞ」
「わたしは嫌だな一緒に食べるの」
教室がうるさいからさっさと移動した。
放課後になって、すぐにバイトに行く。
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