第18話

俺はいつも通りの朝、目を覚ます。


 そして、癖でいつもの動きをする。


 やっぱ、、、これは。


 やめろよ、中途半端に喜ばせるなよ。


 中に、捨てられたストラップと同じ物が入っていた。


 けど、汚れや傷が全然違う、これは綺麗過ぎた。


 

 やっぱり、やっぱり、もう無いんだよ。

 改めて実感させられた。


 俺はそのままバイト先に向かう。



 焼きそばが置いてある。

 昨日は大変だったな、これ食って頑張れ!


 ありがとうございます。


 元気の出る焼きそばを頂いた。


 

 学校に着くと、まずポスターを見つけた。


 高山 寿二


 退学処分とする。

 

 他にも退学者が出たらしい。有能か、この学校。まぁ俺が休学とかにならないように、証拠を出したんだけど。


 そして、俺は昨日学校に着いたらすぐに職員室に行った。


 先生達と、教頭先生、校長先生から謝罪があった。


 

俺は教室に入る。


 「あ、ゆう、昨日は大変だったな。」

河原くんだ。


 「おう、君たちの虐めが延長したせいでね」

 

 「う、それを言われると何も言い返せない。」


「うん、問題、起こした加害者の協力者の心配しないでね」


「俺は、別に高山のようにやったわけでは」


「虐めは君も認めて謝ったでしょ。」


「そうだけど、」


「なら、高山を止められなかった君も俺から見たら大なり小なり、加害者だ。」


俺は声を大きくして、

 

 「俺、本読むから静かにしてね」

 俺は佐原さんに言ったが、クラスはシーンとなった。


「ゆう、昨日は大丈夫だった?」

ダメだった。jokerがいた。


「大丈夫だよ。それより、静かにしてくれないかな?」

冬華に心配されるとむしろ痛みが出そう。


「良かった、お姉ちゃんずっと心配だったから」

それなら、もっと昔から心配する場面あるよな。


「じゃあ、本を読むから」


「ゆうは何の本読んでるの?」

トークモンスターか、、、

 

 いや、そうだよな、冬華元からこんな人だった。


「ラノベ、分かったら静かにして」


「ラノベか、私も読んでみようかな」

 昔、ラノベを


「前は、オタクみたいで気持ち悪いって言ってた奴だよ。」


「、私そんなこと言ったっけ?」

だろうね


「読んでみようかな?それはつまり、私も読んでみた方がいいかな?と言う質問なら、読むな。馬鹿にしてた奴に、同情気分で同じ本、読んで欲しく無い。」

いちいち、このラノベをきっかけに話しかけられたくも無い。


「ひどい、ゆう」


 とっくに理解して欲しいと思った時期は終わった。

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