2023.10.13(金)

2023.10.13(金)


 風邪周りの体調不良を感じてから一週間が経過しただろうか。前夜、半分だけの勤務の後も特に体調が崩れることもなかったので今夜はもう大丈夫だろうと正規の勤務時間をこなすことにした。

 3時半、帰宅。後半、力仕事もあったけれど、問題なくこなすことができた。まだ喉の違和感と鼻水の出ることはあるものの、咳が出過ぎることもないし、頭がぼうっとするようなこともない。ようやく通常勤務に復帰といったところ。


 休憩時間も読んでいた「シャーマンと爆弾男」が読み終わり。この作品、都市生活が除外してきた生命の原初につながる野性的な側面と、それこそ全共闘とか活動家といった前時代的な要素が化合して出来上がっている印象を持つ。血と肉と泥の質感、暴力と反抗、そして諦念と自己の不在感。ことさらにスポットが当たりがちな生活の表舞台から離れた日の差さない陰の世界を表現空間として仮構されているような印象をもつ。独特。


 その後、審査員の講評と、著者へのインタビューも拝読する。


 新人賞受賞掲載作のひとつめ「海を覗く」は評論家の大澤信亮さんが強く推していられた。推しているけれど、そこには三島的なものと格闘しなければならなかった現代文学をすっとばして、近代文学に行ってしまったことに対する批判の文言も付け加えられてある。わたしはたしかに読んでいて三島の小説のように受け止められる箇所がかなりあった。またときおり現代文的な言い回しになっていて、古風な言葉との整合性がうまく取れていないと感じた箇所も多くあった。それでもここまでの熱意で250枚を仕上げたことは素晴らしいことだと感じた。インタビューにあった、三島・太宰の名前にはうなずくところが多かった。しかし引き合いに出された中島の名前は、この受賞作を読む限り、三島ほどには中島を読まれてはいなかったのかなと思うところはあった。電子書籍や青空文庫系で無料で読める近代文学を読んでエッセンスを摂取する、たしかに若年層にはそういう読書傾向を持つ人たちもいて、彼等の文章は先祖返りしている面と、現代の文体の混淆したものがその特徴になっているように思える。また『文スト』あたりの影響からだろうか、そこから近代文学を読む層もあって、二次創作に古い言い回しを使う人もよく見かけるようになった。これからの若い世代はどんな文体を引っ提げて登場するんだろうなと思うわけでもあった。


 もう一つの作、「シャーマンと爆弾男」の著者は、とにかく大江健三郎氏の文学に多大な影響を受けているということだった。いくつかの作品が挙げられた中で、今作にもつながるキーになるのは『洪水はわが魂に及び』なんだろうなと感じられた。樹木と鯨の魂と交感する男の話。自分の本棚から文庫を持ってきて、はじめのほうだけ読んでみたりもする。この作はちゃんと最後まで読み通せた自信もなく、いまでは内容もほとんど忘れてしまっている。これをきっかけに、何年かぶりにまた読んでみるのもありかなと思うけど、その前に読んでおきたい本が目白押しのためなかなか難しい。


 同じくインタビューに掲載されていた「三女神」の批評本のうち、尾崎真理子氏の『大江健三郎全小説全解説』と『大江健三郎の「義」』をAmazonで注文した。ちょっとこのあたりで批評本も読んでみようという気持ちに傾いたので。


 朝食は、野菜メインの鍋にする。具材は、白菜・人参・大根・焼き豆腐・鶏胸肉・ウインナー(4本)。あごだしつゆを使用。これを引き上げてとにかく馬食する。鍋一杯に作っても胃袋には普通に入ってしまう。野菜でカサが増してるから見た目ほどではないと言っても、豆腐・鶏・ウインナーも入ってるので油断ならないのだが。


 8時就寝。昼2時起床。


 2時、買い物に行く。

 きょうは牛肉を買いたいと思っていて、売り場を見ていると牛肩肉の焼き肉用が3割引きになっていた。2食分でと思って買うことに。ほかにストックとして、〈かじの 二八蕎麦〉を2袋購入する。昨今の商品の値上げで100円近くあがってるんじゃないかと思える。きょうは総量としてあまり買わないから買ってしまおうと籠に入れたものの、結局、あれを買い、これを買いとしているうちにいつもと同じくらいの合計になってしまった。節約とはいったい……。


 と、きょう、いつも使っているPCに、バッテリーが疲弊していてこのままでは充電できなくなります、早めに交換してください、といった注意が出るようになった。わたしのPCはノート。店舗持ち込みで修理に出すなんていうセキュリティーガン無視のようなことはできないから、いざとなったらPCの買い替えを検討すべきだなと。買うとなったら多少の出費を覚悟せねばならない。いまはネットでやり取りしている人もいるし、PCがダメになると連絡も不通になってしまうから自分の生活にPCの存在はマストの物。いつでも替えられるように、New PCの確保を急いでおかないと、と思ったわけだった。


 買い物から帰宅後、買ってきた総菜の〈油淋鶏〉と〈Wチーズウインナーパン〉を食す。お昼替わり。


 食後、入浴。


 入浴後、『新潮11月号』読了――大澤さんの「小林秀雄(101)」が面白かった。その後、『群像11月号』も目を通す。そして読めていなかった『新潮10月号』にも目を通す。


 夜、YouTubeで『ウイニングポスト』のプレイ実況の生配信を見る。自分でもウイニングポストを遊んでみたくなってしまった。いま遊ぶなら10のほうがいいのか、過去作の方がいいのか。ちょっと見た限りでは10は、『真・三國無双8』と同じようにDLC課金の沼になっているみたいで、これは困ったなという印象。パッケージだけでも遊べるんだろうけど、ゲームの利便性を考えればできるだけDLCを導入したくなるのが人情というもの。しかし高めのDLCひとつの価格で、わたしがふだん買ってるSwitchのインディーゲーを安いものなら二個とか三個買えてしまうなと思うと、二の足を踏んでしまうわけで。困ったな。


 配信を見ながら、自分では『MHW:IB』を起動して、調査クエストのリオレイア(マスター、報酬金マシマシ)を遊ぶことに。しかし今回は一死してしまう。激運チケット(使用することで報酬金×2)を使っていたけれど、額が目減りしてしまった。残念。人間、欲を掻いてはいけませんということか。


 配信を見たあと、晩ごはんは焼肉定食にする。買ってきた牛肩肉を焼いて、ししとう・舞茸も焼いて、市販の叙々苑のタレをつけて食べる。ほかに鍋用のチゲスープの素を一人分つかって、野菜を煮込んで付け合わせスープにする。そして炊き立てのごはん。


 今夜は休みなのでまたフレさんと一緒にモンハンの予定。今回はナナ・テスカトリ討伐に初挑戦。勝てるかな。

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