2023.08.22(火)

2023.08.22(火)


 3時過ぎに帰宅する。いつもよりも30分早い帰宅。

 自転車での帰宅中、田舎道に聞こえる虫の声に耳を澄ませていた。べつに澄まさなくても無数の鳴き声が嫌気がさすほどにひっきりなしに騒々しいくらいの音を立てているのだけど、いざ真面目に聞いてみると、その音には何種類もあって、個々の音を聞き分けることはできても母数が多すぎて、果たして全体で何種類の虫がいるのかがわからない。蝉の声かなと思えるくらいに大きな乾いた音を立てているのもあるし、これはコオロギかな? スズムシはどんな音だったかな? さすがにまだ早いか。とか、ほかにもどんな種類の虫なのかわからないけどいつも秋になると聞こえてくる特徴的な音がいくつもあった。いかに日中が暑いとはいえ、お盆を過ぎると虫はちゃんと時節をわきまえてるんですね。夏の終り――晩夏なんだなとちょっとしみじみしてしまった帰り道だった。


 帰宅後、半時間ほどして朝食をつくる。緊急に、15日が消費期限だった厚揚げの残り一個を使うべく、朝食は、昨夕食べたいと思ったお好み焼きから路線変更することになった。お好み焼きはしばらくお預けになるらしい。この前のように焼いた厚揚げに、焼き肉のタレをかけて、上から刻み葱をかけて一皿に。ほかに、ちょっとまえに買って冷蔵庫に寝かせておいたレンコンをつかって、炒め物をつくる。醤油・酒・みりん・だし・一味唐辛子でごはんに合うおかずに仕上げる。そして冷蔵庫の残り物をより合わせた野菜サラダ。これはツナを入れようと、シーチキンの缶詰を部屋からキッチンに持ってきたまではよかったが、結局入れるのを忘れてしまう。キャベツ・さらしタマネギ・コーン・パプリカ(赤・黄色)、これをドレッシングで和える。野菜100%になってしまった。結局三品作って、動物性たんぱく質ゼロの朝食になってしまった。厚揚げの植物性たんぱく質の量はそんなに期待できるものではないし、今回の不足分はまた次の食事で補うようにしよう。


 食後、アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』第7話を視聴する。ダイヤを巡って三者の思惑が交錯する倫敦の一建物内。今回は津軽たちがずっと追ってきた敵陣営の使い手たちが簡単に人を殺められる手段を持っていることがわかる回だった。今回だけでいったいどれだけの人命の犠牲が生じたんだろう。かなりの警備兵たちが亡くなった。

 余裕に見えたルパンや怪人も、津軽や、ほかの使い手たちにはなんどもたたらを踏む状況が生じていたし、今回凄いと思ったのが、鴉夜が金庫の中に入って、口で、というか歯を使って、金庫が開かないように必死で食い止めていたシーンだった。いきなりアップで歯を噛みしめるシーンがあらわれて(それですら鴉夜はかなり美しいキャラなのでどきっとするのだけど)、あっというまにルパンたちに一泡吹かせるということになった。こういうところもまたタイトルにファルス(喜劇)と使用されている所以なのかと思う。

 今回は十分に見世物興行になっていた。次回の話はどうだろう。今回のエピソードのひとつの解決編のようになるんだろうか。まだ津軽は本気を出していない。これは次回に期待できそうだ。


 それから人から薦めてもらっていた映画『ジーサンズ はじめての強盗(字幕版)』を視聴する。タイトルとあらすじを聞いて、テレビ東京系列(だったかな)でやっていた『三匹のおっさん』みたいだと伝えたんだけど、実際に見てみてもそれに似たような印象をもった。映画ジーサンズのほうは、80歳を越していて、早く歩くのも難しいような状態。ひとりは持病も抱えているし、犯行中に体調を崩してあわや救急車を呼ばないといけないかと思えるほどの事態に陥ってしまう。年金が頼りなのに、企業の一方的な都合に振り回されて支給を停止させられてしまう。また取引先の銀行には、なかばだますようにして、持ち家まで奪われかけてしまう。そんな状況下で今回の犯行を思いつく。しかしじいさんたち。みんなそれぞれに愛嬌があって、人情もあって、人に好かれるたちでもあって、とにかく多くの人から愛されているのがわかる。亀の甲より年の劫なんだけど、きっと若いときも素敵な人たちだったんだろう。そんな雰囲気がありありとみてとれる。そして人形の少女はクレバーだった。そしてじいさんの孫娘とアイコンタクトを送りあうシーンもよかった。人と人の間の連絡が密で、草の根にちゃんとネットワークのある感じがしてよかった。いい映画を薦めてもらったなと思う。そして『バックトゥザフューチャー』のドクが、いいシーンで味のある演技をしてくれていた。前情報を持たずに見ていたけど、あれこの人、ドクなんじゃないの? とちゃんとわかる感じだった。そういったサプライズもあって楽しめたな。


 そしてもう一本映画を観ようと思って、Amazonプライムを検索する。見つけたのはこの8月に追加された『ボーンズ・アンド・オール』という作品。食人表現があってしかもそれがかなり真に迫っていて肉感的なので、苦手な人は見ない方がいいかもしれない。流血表現も濃い目だったわけで。この時間は冒頭30分だけ視聴した。そしてどうにも眠くて目蓋が引っ付こうとするので、いったん休むことにする。


 12時就寝、夕6時起床。


 入浴後、映画『ボーンズ・アンド・オール』のつづきを見る。サリー……こわいよ。彼等にとって人肉を食べるということは愛の営みと同質の意味を持つものなのか。となりで食べたという事実だけでも十分な意味をそこに見出し、サリーはストーカー化する。一方で、一緒に旅をすることになる少年は誰かを救うために自分も人を食べるということを経験する。普通に生きている者は、「まともになれ」と言葉をかけるけれど、それが生来受け継いできた性分であるなら、「まともになれ」という言葉をかけられることはつまり、「おまえは生きていても仕方ない存在だ」といわれているに等しい。だからこそ、二人はあてどない旅に出なければならなかった。頼りにできる他者はいない。実の母ですら、自分の手を見て我慢できなかった狂人だった。いろいろ濃い映画だったけど二度みたいとは思えないくらいに重すぎて、けっこう気分も悪くなる映画だった。でもいろんな影響や印象を受けるのは生きていくうえで必要なことでもあるから、一度だけなら見てもいいかなと思える映画だった。人にはなかなかお薦めできない。


 映画の後、夕食をつくる。


 鶏もも肉の野菜炒めと、レンコンの炒め物(作り置き)、社長のいか塩辛、野菜多めの味噌汁(甘長唐辛子・タマネギ・カボチャ)・白米(炊き立て)。


 食後、しばらくゆっくりしてからすこし仮眠をとる。


 起床後、『パンとサーカス』を少し読む。

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