2023.05.23(火)

2023.05.23(火)


 昨晩は勤務中、やり取りのあるベトナム人実習生に〈明治 リッチチョコレートサンド キャラメル〉を1箱プレゼントした。スーパーで安売りのときに買ったもので、とりわけ自分の好物だったんだけど、ストロベリー味や抹茶味よりもキャラメル味の甘いのとクッキーの苦いのが口に合うんじゃないかと思ったからだった。売り場の前に立ってもなかなか見慣れないものは買わないとも思うので、自分がこれは美味しかったといえるものを、日本を去る前にひとつでもお薦めできるといいかなとも思って。

 自分がフランスに行っていたときも、なかなか見たことのないお菓子に手を出すことはできなかった。それでもアニス味のボンボン(飴)とか、いまでもときおり食べたくなるようなものに出会うこともあった。でも大半のものは口にしないまま帰国してしまった。

 食べ物はそれこそ普通に生活していれば口に入らないだろうくらい多くの種類のもの、さまざまな料理を口にすることができた。添加物を入れていない、純粋に食材と調味料とあとは手間暇をかけて作られたものを口にする機会が得られたのは貴重だった。

 いまでは自分の作るものは、手間を省いて、出汁は顆粒の化学調味料(うまみ調味料)に頼っていたりするけど、ちゃんと作られたコンソメの味とか、フォンドヴォライユ、フォンドヴォーなど、ちゃんと自分の味覚で受け止められたのはよかった。

 自分が海外に行ったときとは感覚がちがって、実習生は稼ぎに来ているのもあって日本の生活を楽しむみたいな要素は薄いのだろうなと感じる。しかし勤務時間が長いうえに休みも少なくさらに仕事の都合によって残業もあったりして、大変そう。

 なにはともあれ日本で見たり聞いたり知ったり味わったりしたことのひとつでもふたつでも、いい思い出になってくれるといいのだけどなと思う。

 一方では、実習生=奴隷労働みたいな見方もしようと思えばできてしまう。日本人の多くがしたがらない仕事の労働者不足を補うために募集をかけているのだから。あと日本人に比べて人件費が安くて済むという利点もある(これを利点といっていいのかどうか)。

 あと5年、そして10年が経ったとき、労働環境はどういった風に様変わりしているんだろう。農業従事者の高齢化もますます進んでいるし、わたしも家の田畑を耕作するつもりはまったくないので人のことばかりいえないけれども。

 とにかく渡したお菓子はとても気に入ってくれたようだった。目を輝かせて、これは美味しい! といってくれたから贈った甲斐があった。


 3時半、帰宅。

 朝食は昨日作った牛モモ肉の煮込みをパスタソースにしたもの。これまでママースパゲッティの100gに結束されているものを使うことも多かったけれどそれは使い切っていた。乾燥食材置き場を確認すると奥の方に、開封済みのバラのママースパゲッティが200g強ほど残っていた。賞味期限を確認すると、2022年5月(!) アウトやん。アウトだけど、乾燥してるしまだいける、とこれを使用。これを使い切れば、ブロンズダイスのディチェコのパスタが二袋あるから使って行けるのだけど、まずはママーから使って行かないと。

 表示時間どおり7分きっちり茹でて、取り置いてある煮込みをレンチンする。鍋でこれを一緒に合わせて盛り付け。上からパセリを散らす。

 ほかに家で採れたスナップエンドウのラストの物を塩ゆでしたもの。

 あと、貰い物の酢の物(カニカマ・きゅうり・わかめ)を小皿にとる。

 昨日は気が付かなかったけれど、やはり煮込みはすこし牛のくどさが出ていたみたい。焼き油問題だなと(詳しくは昨日の日記を参照されたし)

 こんど作るときは気をつけよう。


 食後、『あなたを想う花(上)』のつづきを読む。


 男性から届けられた手紙の内容――


p.163


《そして、あなたがあの埋葬記録を取り出した時、ぼくにははっきりわかりました。あなたはやはり特別な女性なのだと……。世の中には、唯一無二の女性が存在する。ほかの誰にも似ていない女性が……。この人は誰かのコピーではない。特別な〈誰か〉なのだと、ぼくは思いました。》


 受け取った主人公は手紙の後半は自分に向けたラブレターだと受け止める。男は女に惹かれ、女も男に惹かれる。まだ上巻のちょうど半分辺り。話は全体の四分の一がようやく終わろうとするところ。これ以降、この物語ではどんな心模様が織られていくんだろう。過去パートと現在パートが交互に語られるために、どちらの話も章が終わるところでいったん休憩を余儀なくされる。それが話の続きを待ちわびて、早く次を読みたいという原動力になるのだと感じる。これは村上春樹さんの『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』や『海辺のカフカ』や『1Q84』でも感じたことだった。


 その後、すこし仮眠を取り、10時に買い物へ。

 スズキを2切れ、豚ロース焼き肉用、そしてカット済みのスルメイカ、これと大根・野菜揚げなども購入。

 きょうは、いつもの〈オールフリー ライムショット〉を購入し忘れる。しかし冷蔵庫にあと4缶ストックがあるから、ぎりぎり次の買い物の日までは持ちそう。


 お昼は、パック寿司(10貫)と丁子麩の辛子和え、そして先日開栓した〈七本槍 14度原酒〉を2杯飲む。丁子麩の辛子和えは自分で作れば安上がりなんだけど、つい楽をしてしまう。パック寿司は去年と比べて同じ内容で300円くらい値上がりしていた。前は頻繁に買っていたけど、次買うのはずっと先になりそうだ。


 その後、睡眠をとる。

 夕方5時起床。入浴。

 入浴後もすこし眠って、9時過ぎ起床。


 今日買ってきた材料でイカ大根をつくる。落し蓋をしたけれど、途中、目を離しているうちに、鍋からシューッという音が聞えてきて、見ると水分が飛んでいた。急いで水を投入。焦げ付いたかなと思って確認したが苦味はなし。セーフだった。火力と茹で時間、水分量の見立てが甘かった。家族には、冬の旬の時期に作らないで、夏も近い今の時期に買った食材で作るのはなんでだと呆れられたが、しかしおすそ分けしたらこれはこれで冬の大根とまた違って美味しいねといっていた。

 ほかに、納豆(タレ・からし・梅肉)と、サラダ、なめこの味噌汁。そして炊き立てごはん。


 食後は、また本を読みながら過ごす。

 休みの日はもうちょっとうまく時間を使えるといいのになと思ってしまう。

 勤務があると帰宅してからの時間を有効活用できるのに、休みの日になると無駄時間がけっこう増えてしまう。眠気がとれなくて無駄に惰眠を貪ってしまう傾向もあったりするし。買い物時間を遅らせるという手もあるにはあるけど、朝のうちに済ませてしまいたい気持ちもあって難しい。


 お酒を飲んでしまうのも影響しているか。

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