2023.3.31


 例えば子どもの頃から「なるほどね、将来はセーラームーンちゃんにみたいになりたいアタシってオカマというのだわ」と思って生きてきたのに、三十過ぎた頃から「オカマ」が差別ワード化してきて自称することも憚られる空気になり「オカマじゃないアタシって何なんだろう……」と、誰もいない自室でストッキングの伝線した部分を冷たい指でなぞる。


「例えば」から勢いで小説っぽくなってる。脱稿のテンション怖。

 別にこんな感じの小説を書く気はないけど、アイデンティティをあっさりと見失うことが、人生でたまにある。


 これまでの自分がなくなるとか、否定されたわけではないのに、見失うときは派手に見失う。全然見えねー!! って。

 以前まで当たり前にしていたことが、なんか合わなくなったり戸惑ったり、どうしたらいいんだっけこれ、ってなっちゃう。


 仕方ないから自分用六法全書書くために自分憲法を新しく制定する。憲法って新たに作るとき「制定」でいいんだっけ? まあ自分憲法だからいいや。うちの六法全書では日記は適当に書いて良しって書いてあるし。


 現状は、アイデンティティの喪失というほどドラマティックで深刻な事態には陥っていないが、細かなあれこれが少し難しい。まあでも体調は意外と悪くない。良くもないけど。


 そんなダイナミックなニューウェーブ到来新しい自分コンチワッスの気配を感じつつ、今日は夜にめっっそ楽しみにしてた怪談プロレス配信があるから早めに日記書いちゃう!!


 三月中に二十回更新できたかな? 何回かは二四時過ぎに投稿してるからよくわからぬ。アマギフ貰えるんだっけ? もはや何のために二十回更新目指してるのかわからないけど一応意識はしてた、ぶっちゃけ三月の「ガチ日記」は若干「ガチじゃないよな」って気持ちである。


 そんなのもあって、三月はよう頑張ったな~ってくらい忙しかったけど、今日はもうまったり。

 四月は反動で寝込むかもしれず予定入れなかったから、久しぶりにゆっくりできるかもしれない。過度な期待はしないでおくけど。


 あと、二年前から全然減らない米を炊いて冷凍室で正月から眠っている筋子をいい加減食べきりたい!!!!


 近頃はもう、ご飯茶碗一杯で絶対翌日の体調が悪くなるのわかってるからね~、四月は何度か寝込み放題のタイミングがあるはずなので、その時に三合くらいいっきに炊いて食べまくりたいな。


 あれっでも、別に今日明日でも良いじゃん。食べるものないし。炊くか米を。思い立ったが白米。よし、冷凍庫から筋子出す。


 筋子食べるのは楽しみだから良いけど、生米はねー。シンプルに邪魔。虫除けで冷蔵庫に入れてるけど、ブラが寿命迎える程度の長きに渡り冷やされている、もうキンキンよ。


 他にも頂き物のブランド米があるけど、見たら賞味期限が二〇二一年十一月らしいので、冷蔵庫のやつはもう人間の食べ物としてギリギリダメなラインかもしれない。未開封のブランド米とビニール袋に入った福島のどっかで獲れた米、どっちから減らすか悩むわね。


 あー! 米食べれる! 良かったー!

 所持金百とんで二円になってしまってたからな、もうダイソーでも買い物できねーから! 六~八円足りなくて。


 でも「一文」て現在の価値で百円未満らしいので、私はギリギリ一文無しではないらしい。そして一文銭はメルカリで売ると六千円くらいで売れるらしい。やるじゃん、一文!


 カクヨムからの振り込みが絶対に絶対に今日あると信じていたけど、ないのかもしれない。

 最後の桜が乱れて舞う晴天の吉日、私は一文だけを持ち、四月へ向かう。清貧。別に自虐とかじゃねーし。これアーメンみたいな厳かな気持ちで言ってるマジ。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る