2023.3.26


 ガチの日記とはいえネット上に流出してるので、人間関係とか色々こじれたときイヤにならないよう、会いに行けるアイドルのことは書かないようにしてたんだけど、もう良いかな。生活や人生の一部になってる以上、ずっと書かずにいるのも無理があるんよ。


 ちょっとずつ解禁するか、会いに行けるアイドルを。


 会いに行けるっつって、今日は会いに行かなかったんだけど、夜馬裕さんの独演会だったのね。昨日の怪談会と二日連続の人結構沢山いたっぽいけど、情緒大丈夫ですか?? よく知らんけど昨日森下と蒲田で昼夜ハシゴした人もいるの? それで今日新宿って? 身体と精神が強すぎだろ。


 私は常々「若本衣織に命ささげてるナオン」と褒められてるけど、若本ファンあるあるで、やっぱり夜馬裕ワンダーランドにもズブズブなわけ!!


 だってもう、ディズニーランドみたいに楽しいじゃん、夜馬裕ワンダーランド。自分では園内で自由に楽しく遊んでるつもりなんだけど、結局は全部夜馬裕さんの手の上の世界だから、閉館時間にはパッと追い出されんのよ。追い出された瞬間、おそろしいほど没入していた……と我に返る。


 この追い出される瞬間も結構好き。


 面白くて熱中していた小説が、思ったより手前の頁で終わっちゃたときは「アッ……」っていう寂しさがあるんだけど、物足りなさを満足感が上回ると、その寂しささえ逆にクセになるんよな~。


 怪談師って、実は構成にものすごく創意工夫があったりして、擬音や枕なんかもめちゃめちゃ練習してるそうなんだけど、そんなご丁寧に提供されたエンタメのはずなのに、怪談師の語りのどこに魅力を感じるかは聞き手の自由。

 ライブ感? その点は演劇やミュージカルと一緒だよね。だからナマで観るのが好き。


 ご用意されたエンタメって昔は苦手だった。今でもお膳立てを感じさせない小説のほうが安心して読める。たぶん、ホラー小説より実話怪談のほうがちょっと読みやすいのはそのせい。あと「実話ならしゃーない」と、自作との被りとかも気にしなくて良いし。


 まあ小説だろうが実話怪談だろうが語りだろうが、自分で好きなシーンを探して良くて、自分でお気に入りの台詞を選んで良いのが良いのよ!!


 漫画だとね、フォントサイズもコマのサイズも視覚化されちゃうから、デカいゴシック文字を見ると「これ名台詞なんだろうな」「メッセージなんだろうな」って若干演出に誘導されちゃうけど。まあそれは置いとく。


 実際のとこ、夜馬裕さんから緻密なエンタメをご用意されているのに、自分ではいつも、あくまで自由に楽しんでいるつもりなの。緻密なのはわかるんだけど、あくまで私は私の感性でもってお話を浴びて歓喜の悲鳴をギャーーーーッてあげてる感じ。


 そういう世界を作れる人達をすごく尊敬するし、昔からずーっとそういう作品が好きなのかもしれない。


 要するに、自分では若本さんや夜馬裕さんみたいにエンタメのご提供をスマートにできないから「白々しい下手くそなお膳立てをするくらいなら、最初からエンタメ性なんか用意しないほうが良いじゃん、読んだ人が勝手に見つけてくれよ」と丸投げしがちなのがカクヨム作家としての悩みである。


 とはいえね。昔の画学生根性で、真っ白な紙を机に広げると急にぶつかり稽古始まるんよ。

「どすこーい!!!!」つって、魚雷の勢いでものを創るタイプなので、どうせ命削るなら他の誰でもなく、自分の愛とイデアを描き出したいじゃん。それもまた咽喉搔きむしるみたいに苦しいんだけど。苦しいからって辞められねーし。それを奪われたらもーどうやって人間でいればいいのかわからんちん!


 芸術家気質の凡人てマジ大変よ。ねーご先祖様、私この先どしたらいいと思う? てか、神棚の場所変えてみたけど、居心地どう? 職場の先輩、育休復帰した? ええ~っ辞めちゃったの!? そうなんだ~じゃあ超忙しいねー。うんうん、お盆休み決まったら教えて。またね~。



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