2023.2.16


 ヤンチャなピカチュウくらいよく光るLED電球に味をしめたので、電気代節約も兼ねて手の届く範囲すべての白熱電球を取り替えることに。


 早速ゾンアマからアウトレットの電球四個入りが到着。電球のアウトレットって型落ち? これまでいろんな店員さんをやってきたけど、アウトレットモールには勤めたことがないからよくわからない。


 届いた千六百ルーメン電球四個セット。それは未知の輝き。何らかのアウトレット事情で千四百くらいに輝きが落ちてるとしても、今まで適当に嵌るやつで過ごしてたから、キッチンの電球とか四百ルーメンよ。それが千アップしちゃうわけ。すげえ!


 などとはしゃいでいたら、よくわからぬ間にフロアスタンドが壊れた。あ、壊れちゃったッピ。て感じで、正直いつ壊しちゃったのかわからない。コンセントのスイッチが切れていただけで、別に壊れてもないのに弄りまわしてたらランプのシェード部分から下がボロッと取れて、線がブチブチッてなって、既に手の施しようがない。


 フロアランプよ。

 届いた日、歓びに心躍らせながらあなたを組み立てたわ。組み立てている最中、早速少し割れたけど。

 そして、婚活ビデオチャット中に倒れてきて一度は粉々になったあなた。我ながらあれは伝説回だったわ。

 わざわざ二千円払ってシェードだけ買い直したけど、なんかその頃からもうグラグラしてて、ずっと怪しかったあなた。大きな地震があった翌日は、あなたが留守間にまた粉々にならないよう、私はわざわざあなたを倒してから出かけていましたね。


 あなた、一瞬でただの粗大ごみちゃんになった。

 思えば最初からずっと粗大ごみに片脚突っ込んでいたけど、きっとあなたは存在自体が貧乏くさくて私の心労に拍車をかけるから、神様が縁を切ったのだわ。


 さて、俄然、優先順位がわからなくなってきたぞ。粗大ごみは最後にまとめて捨てるつもりだったのに、ああ、めんどくせ……。通院の疲れが急にどっときたよ。



 そしてキッチンのより暗い二百八十ルーメンの電球だけが無駄に残ったのであった。



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