第23話 闘病生活

処方された飲み薬は中々飲んでくれず毎回苦戦した

おやつに挟めたり、ご飯に混ぜても薬だけを残して器用に食べるのだ


薬を何とか飲ませ、トイレのたびに尻尾の周りを拭いて常に清潔にしていた

寝る時のみおむつを履かせ、他の子たちと部屋も別にした


それでも中々完治しなかった


元々「ひまわり」は生まれつき口蓋裂で

上顎にポッカリと穴が開いていた


そのため普通の子よりも病気になると治りづらかった

加えて食べられるものも限られていた


粒が小さいフードでは詰まり、

缶詰やふやかしたフードなど柔らかいものは鼻から出てきてしまうのだ


そして、

薬もあまり効果が出ず、

平成28年5月

我が家を3歳という若さで旅立っていった


しかし、生まれた時医師から

「1年生きられるかわからない」と言われていたこともあり

もちろん悲しかったが「3年も生きてくれてありがとう」という

感謝の気持ちもあった

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