「宵の淵で揺らぐ」#雲の詩沫より


 暗がりの中に影一つ

 もぞりと動いて

 芋虫のようである

 誰も起こさない

 誰も扉を開けない

 澱んだ中で

 携帯電話だけが光ってる

 なんとも寂しいような

 孤独感溢れる姿だ

 でも悲しいとは口にしない

 芋虫にも居場所がある

 指は詩を書いていた

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