一日一編集『湯たんぽって知ってる?』

朶骸なくす

一月の泥船

どうしようもない時に

どうもしないや、諦めて

諦めの悪さは諦め処

詩を書き続けて

見続けて

どうにか生きていきたいよね

どうしようもな時に

諦めに頷いた。今に

どうしようもなくなった時

いつも他人から始まる伝説

月も満ち欠けに杞憂する

格好つけが死んだとさ

それはよかった、なんの実もならないヤツだ

どうもしないや、死んでみた

うまく死ねなくて

ここは泥船、一月の

月満ち欠けに海の潮騒、山より高く

空は青く、かけるは夕陽

足並み揃えて並んでみた、祈っても何もなんないの

ここは泥船、一月の

拝み倒して幾星霜

みんなが望んで幾星霜

争いは終わりません

嫌いな人と縁が切れません

好きな人ができません

勉強がんばりました

見守ってくれましたか、私は死にました

お天道様が顔を出す

一月の泥船を溶かす為

すべて運命なんです、いいでしょう

そこに愛はありますか

ありますか、あるようです

じゃあ、これを愛と呼びましょう、そうしましょう

はい、どうぞ

一月の泥船です

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る