第97話

メニースターズ

第97話 黄金郷編


※太陽の分岐点 WEB版 西ルート


「ずずず、街一つくれる予定だったのか 誰よ、共和国はガメついとか言ったのは

こっちの書記長は話の分かる人じゃない 色々と違うのね 20年後よ現在」アンリ

「うむ、ソロモン軍はもういないのだなこちら側には、中々殊勲な戦果ではないか 

おや・・・そういえば外の兵士は厳戒態勢だと言ったぞ 別の争い事かな」小夜香


珍しく神妙な表情のクローバー 実は占星術に通じている「やはりな、感じない」

普段は取り出さないタロットカード、テーブル上に展開 メンバーは驚きの様子だ

シャッフルしても最初に必ず太陽の札が出る 絶対に正位置、名付け役はブレない


「どうやら、凶星はこっちの世界には向かって来ていない様だぜ モノ自体がない

だから粘ってソロモン軍に勝てたんじゃね? 西方向が回答なのか謎だが」導師様

「へ、それだと例の友人達は無関与って事になるのでは 待って 20年でしょ実際

途中であの石碑を持ち帰ってるとしたら D国に拠点は私等の戦いの記憶よ」統括


「モノリスがあった世界から無い方へ移ってしまったんでしょうか」ロシェは疑問 

結果としては正解だったのか 持ち帰ったかも、過去の友人がそうした確証はない


「あの重苦しい感じはこの辺りからは感じないわ、それでいいんじゃないの 毒物

でしょアレ うちの導師が知らないんじゃ私等お手上げなんだしさ」スカーレット

「やっぱり西側選んで正解だったのよ チョイ違う状況だけど 黄金郷はあるみた

いだし 撃ったか、ディスコとかやってる場合かよ キメやがったわね♪」扇子係



( ´ー`) 待ちたまえ純子(知らんてw)ソロモン軍とのケリは10年前だと聞いた

軽く拳を握りながら、憑き物が晴れた気がした共和国の幹部と面識 終わってない

長年ぶりの再会だ 少なくても防衛に関わった者にとっては 切り札の部隊が帰還

三銃士の隊長 ラインハルトがここで切り出す事になる、ご存知の様にこれは戦記


「君達が帰って来たのはやはり天啓なのだろう、状況は芳しくはないがこれで奴ら

にも立ち向かえるぞ ソロモン軍だったな、昔話ならこれぐらいでいいでしょう」

「あー お茶と菓子で俺っちの腹は満足しないでやんすよ ですよね兄貴」ハット

「全くだ、まだ何処かと揉めてやがるのか ホイホイ出て来る雑魚は誰よ」ドミノ


「えー、今戻って来たばかりじゃん まだ戦争してるのか こっちの共和国は強い

もう世界征服を狙える勢力とかないでしょ 古代人は年寄りなのに 勘弁で」モカ


やはりモノリス自体をこちらの幹部達は知らない だが戦時は継続しているらしい

・・・嫌な予感がする いや、よく堪えていたと称えるべきなのか 読者も困惑を


「戦争中なのは城門前の兵士の様子で分かるけど ソロモン軍以上の勢力なんてな

いでしょ、もう10年以上潜伏してたとか それこそ今頃って奴じゃないの」アンリ

「タイミングよく帰って来たと 何処の国だ! まだ懲りてないのか また狂戦士

の様な怪物でも作り出す気か 成敗する為に私達が、けしからんぞ馬鹿が」隠密氏


「間違いない やはり太陽の軍勢です、最後の奇跡を私は信じます」決意の書記長


その言葉を耳にしたと同時にクローバーが一枚のカードをめくる 逆位置の戦車!

論争、暴力を暗示する「まあ、こうなるだろうさ」遠目に感じる忌わしき気配だが


「終わってなかったのか、しかも単体ではなさそうだわ 余程の怨念が渦巻いてる

私とクローバーに居られると都合が悪いってさ 太古の文献に記載されてたのは」

(゚д゚) どんよりとしたねじ曲がった視線が会議室に充満し出す「このF😊CKが」w

壊滅したハズだ テーブルをバンッ、と叩く導師様 悪霊達をけしかけた権化は?


「現在戦争中だ! 邪悪は古代からの征服者を謡っている 知っているのか奴等を

賢者リカーン、英知の祖だと自ら宣言している 聖都マ・ディラを再興させよと」

「狂者とタッグを組んだのはアトランティカ軍と名乗っています もしやご存知で

我々は長い間防衛するのに必死でした 物資的にも限界と思われた矢先に」三銃士


「マ・ディラだって? モカさん達より更に太古の口伝なのよそれ 賢者リカーン

知らないわ・・・そして クッソ、またアトランティカ軍か しつこい奴等だわ」

「あわわ、兄貴 ひょっとしたら大帝国の先祖が関わっているのでは」焦るハット

「嘘に決まってんだろ ビビるんじゃねえ バーカ、伝説如きに」小声になるドミノ


※WEB版オリジナル構成です 古代3国の更に昔、開国の父と呼ばれる幻の修験者

旅団編から追っている少数の読者は何処かで耳にしている 或いは覗いただろうか

よりによって火山で消滅したハズのアトランティカ軍を傘下につけた模様 厄介だ


「どういう事ですか 我々は古代文明自体が初対峙なのです 闇の軍勢とは違うと

マスター達と何か因縁がある感じですね 大帝国? 更に太古とは一体」錬金術師

「これってあの死神がちょっかい出してるんじゃないの アイツは時代とか無関係

戦場なら何処でも暴れる気だわ多分 サウルーン軍の時も北の街に居たしさ」紅蓮


「凶星の代わりに狂人の君臨か 余程戦争が好物だあの死神は、出て来るだろうぜ

宰相には気の毒だが、ここで決着をつけるしかないだろうよ いいぜ」クローバー

「はっきり言います ソロモン軍よりも強敵です、ヤツラの真の狙いは我等の後方

敵軍は私等と対になっている西側に陣取りしています 知能も高度かと」ブルーノ


亡くなったあの小鳥は共和国幹部では最年長にあたる「ここへ呼んだのはもしや」

時計の針は動き出している 大魔導士は過去の英霊、アンリ達にはタッチ出来ない


「非常に狡猾な組織です 魔術合戦では太刀打ち不可能でしょう、大森林に偵察が

ですが、向こうも侵入は出来ずに攻めあぐねているんです 膠着でしたが」書記長

「インドラの矢を恐れているんだわ、最終的に黄金郷を奪うつもりで やらせるか

戻って来たからには激突は必至 世界を手玉に出来ると、本気でね」流石リーダー


空を飛翔出来る宰相とその仲間に動き回られては都合が悪い 先手を打たれたのか

アトランティカ文明とは過去に戦っている、半数のメンバーは 加えて未知の賢者

「先輩方の宿敵がお相手なのかい いいねえ」コバルトは言うが苦戦が予想される

どうやら死神には時も場所もお構いなしの気配 背後に憑いているに違いなかろう

                   ・

                   ・

                   ・

              大陸西部 古の復讐拠点

「チッ 向こうに誰か援軍要請でもしたのか、常人の気配ではないな 共和国め!

秘宝を所持してると思ってつけあがるなよ 絶対に大陸制覇は成し遂げる」ヘスス

「ほう この波動は・・・はっは 組んでいるのか奴等 少数の様だ これはいい

まとめて蹂躙してくれようか 黄金郷 貴様らには不要よ 我らが貰う」ロッティ

「間抜け共め! 我々の怨念を甘く見るなよ、復活しても消えぬ醜い火傷痕の恨み

元祖は我々アトランティカ軍なのだ やはり古文書は正しかったのだ」バズ将軍か


こちらはWEB版の経過なので、この流れが望ましいと常連達 どうやって復活を?

骨の髄まで燃やし尽くされては地獄から召喚するのは並大抵の魔力では不可能だが


「くっく、恨むなよ兄者 貴殿の志は弟のアテモヤが引き継ごう 役目は果たした

この大魔術師がな 馬鹿め、生贄の媒体とも知らず 俺の方が召喚に長けている」

「ふう、焦げ臭いトラウマを残してくれた様ね 絶滅と? ノン! 新たな進化よ

画像は無いけどこの焼け爛れた醜悪な姿 黄金郷の英知なら完全に癒せる」某指令


・・・因果とは恐ろしきかな 片割れの軍師を予め儀式に利用していたか ※ラぺ

ラム帝国の生き残りはカトレアと少数のみ、ピジョンとコバルトはレムーア軍系統

アンリ達4人組は古代文明とは別枠である 混合対決になるが、描いたのは誰だ


どうやらここは悪の会議室の様だ 司令役のブルボンヌは上座の椅子に座ってない

ドドドドド・・・「誠に退化なり、3国に分裂とは愚か者共よ」軽く一瞥する老体

ゆったりとした動作で古酒を飲み干す 魔術師が身に纏う様なローブ姿だ「笑止」

不機嫌に銀の聖杯を放り投げる「も、申し訳ございません!」頭が高い模様だがw


開国の父、賢者リカーン 古代文明より以前に、栄えていた聖都が在ったとの伝承

アトランティカ軍が入手していた古文書の一枚は偽書 では、本物の著者とは!?


「儂は戦地になど立たぬぞ、未熟者でケリをつけて見せよ」幹部一同敬礼、父よ!

真の末裔ならば 同じく英知と噂の黄金郷を手中にしてみせろ 紛い物は要らない


「帝国とレムーアの残りカスが! この恨みは必ず晴らすわ、他にも知らない波動

リカーン大帝は黄金郷を新たな聖地としてお望みよ ほっほ ブルボンヌも同意」

「援軍? いや、狭間から湧いて来たな 共和国に居るって事は奴らの仲間だろう

連合軍だ、怖いのは黄金郷の兵器だけ ソロモン軍だったな 壊滅した馬鹿共は」


大魔術師と司令役が実質の現場主導者の様だ、ここには死神の姿は見当たらないが

今や落ちぶれた元皇女のカトレアでは大帝国の復刻は無きに等しい(多分居ない)

モノリス自体も存在していない、闇の軍勢が失脚した後に 栄華を築くのは一体?


「馬鹿め 我らの真似事などしておるから粛清されるのだ 元祖はアトランティカ

偽りは奴ら側の方、チャンスだ 警戒していたがこの少数ならば」復讐のロッティ

「もう帝国には大軍を召喚出来る程の力は無いと見た、脅威は共和国の後ろの城だ

アレを我らが手に入れたらもう覆る事はないだろうよ 必ず成し遂げてやる」バズ


「敗北した方が偽りになる、因縁だろコイツは 帝国とレムーアのガキにもここで

引導を渡してやれってな リカーン様が見込んだ勢力こそ祖に違いない」大魔術師

「ふむ、化け物が混じっておるな 残念ながら儂にもそれ程猶予はない」建国の父


「何を仰る大帝殿 我々が黄金郷を奪った暁には真の聖典を残して頂く約束ですぞ

延々とも思われる戦いに終止符を打つのだ マ・ディラは我等の故郷として」司令

「もううやむやにはさせん! 秘宝が眼の前にあるのだ、誰が相手だろうが構わん

これで大陸の覇者は確定となる 勝利、勝利、勝利を我等に」全幹部の悲願か――

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                   ・

                   ・

                 悠久の司書達

「何と言う事か 20年後だと? 私達が眼を離していたのはそれ程長くはないのに

古の賢者が介入するなど言語道断! おかしい 有り得ない事が起きている」上位

「やられた モノリスはどうなったのですか 靄だよ、死神が裏で暗躍していたと

ついこの間太陽の軍勢が打ち消したばかりです 感覚そのものが不安定では」黒猫

「真意は謎だけど狙われたわ 我々の視線にも予め警戒していたのかも奴等」白猫


※インドラの矢を過去に発動させたのは此処に居るメンバーではないらしいのだが

読者達と追っていたのはソロモン軍の本陣壊滅、その後に迷い込んでいる事実――


「分からない いつの間にか書き換えられたのでしょうか、飛来していた勢力は?

アンリ達が進んだ道は西で宜しいですね皆様 盲目には酷な仕打ち」トワイニング

「黄金郷を奪い合う形になってる 恐らく負ければ存在を否定される事になるのだ

COBRAとアルカディア自体がいない、此処には もう戻れんぞ!」ですよねぇw


10年前に終戦したとされるソロモン軍の司令部が 研究所の地下になっているのだ

この時点で軸がブレている 残党の3人組はどうなったのかさえ謎、我々の記憶は

WEB版の方も易々と終らせる気はない意志が(いいぞ、もっとやれ!)( ´_ゝ`)


お分かりいただけただろうか どういう結果を望むかは読み手により違うのですよ

DL版だと15年経過なんですね 凶星は却下された世界線、因縁の対決図を描くのか

ここで酒盛りなど期待する場の空気ではない 観測しているのは個ではない理由で


「もう知らんよ・・・この流れだと大森林で激突濃厚でしょうな 静観かと」猫達

「古代文明の怨念なのか 黄金郷が関わっているのは間違いない けしからんな」


1つのルートで語り切るのは無理が生じます 元々が分岐の為 決して茶番にあらず

本来はヤケになって飲み会を開いていた気がするが気のせいでしょうw(マジか)

全部の方角がオープニングだけでかなりの比重を占めてますので まだまだ続くが

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「このファ😊ク! クローバーさんが参戦してなかったら終わってたぞこの先全部

共和国は物資もカツカツで宴会どころじゃねえよ 古の亡霊相手か、この野郎が」

「あー残念 私的にはお料理万歳派なんですけどね アトランティカ軍の波動だわ

どっかの爺が横やりでもしてるのかしら? 死神と繋がってんのね ふーん」統括


小難しい説明ばかりだと腹が減るとピザコンビがぼやくが物語は終盤に入っている

飽きて離脱した同志は見逃す事になりそうです 熱量のあるファンは更に加速する

序盤より後半の方がアツい展開の作者は多いのにな、是非とも全読破して頂きたい


           第97話 黄金郷編 5018文字 (続)

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