第93話

メニースターズ

第93話 黄金郷編


エース共和国の本部では 太陽の軍勢が自国の北の街へ帰還したとの報告が入った

本人達と顔合わせは遅れる形だが、急いで祝辞を各国に伝えようとする重鎮達――


ここで地上の様子を伺う者あり 大魔導士と聖女はこの先に関与は出来ない模様だ

またしても場面は切り替わる、今度は別の領域から行く末を危惧していた精霊達が



                悠久の図書館

「引き続き太陽の軍勢は地上の残党を討伐する事になるのであろうな 一先ずこれ

で良いのではないか そうだ肝心なのはこの後よ 評議会だと 馬鹿な」上位役が

「宝具を具現化してしまった事で調和は既に規定から外れたと推察します 常に変

化すると考えておきましょう 今何が行われようとしているか、分岐点では」精霊


「この流れが見えてないなら数話分読み直しだろうね おっと 余計な事を 私も

もう歳なのかな、隠居するのはこの後の展開を見届ける必要がある 成程ね」黒猫

「どっちもイヤですよ私は 何で来ちゃったのかしら アルカディアとCOBRAの

覇権争いに巻き込まれただけじゃなさそうね 辺境だから他の勢力が来ない」白猫


トワイニング達は直接ハーデス軍の出現は確認していない だが、今の読者は見た

全員ではないだろう 旅団編を最後まで見届けた者は知っていたのだ、こちら側は

そしてこの状況を覗いている存在は決して個ではない事も 同じ軌跡は歩めないと

                   ・

                   ・

                   ・

              未明時 空中での攻防戦

「はっ バーカ 当たるかよ ワンパターンなんだよ、どうした 最新型に乗って

るんじゃないのか 撃って来たのはそっちだからな 条約は破棄だぞ!」Dパール

「奇襲で一杯食わそうなんて甘いんだよ 遅いわ、我らの部隊が只の偵察用のポン

コツに乗るわけあるか 旧式に頼ってるのは貴様らの方 丸見えだ!」バッドアイ

「運が回って来たか俺ら 敵機から不意打ちで仕方なく迎撃に出ただけなんだよな

墜とすぜ! さあ逃げ回ってみろ 追尾システムがロックオンする前にな」ベンタ


規格外の対決は地上の兵士達では確認出来ない 何かの利害が交錯している予感だ


「ちっ 読まれていたか いや、焦るな 一度回避した程度などこちらも予想済み

簡単にロックオン出来るものか 旧式に搭乗してると思っているな 成程」ノルバ

「野郎 何いい気になってやがる 一発で沈んだら尺が稼げないだろうが 挨拶代

わりだ 背後を取れるならやってみろ、無理だぜ ブースト可能型だぞ!」カイト


「旋回して、直線だと追いつかれる かわしながら東に高度を下げて行きましょう

楔地点に威嚇射撃よ、自爆覚悟なら追って来いCOBRA」レーダー役のアーメット

「直接当てたら私達も終わりよ とにかく後ろだけには十分注意して 停戦条約は

終結です 来た時に両本部ともその気だったのは現場なら予期出来ている」上司は


アルカディアとCOBRAの両部隊はそのまま東のモノリス付近へと降下してゆく形

地上では回収作業の真っ只中である 風を切り裂く轟音が周囲に響き渡るが――


「うお? バカな 迎撃をかわしながら撃って来たぞ 何をしているか! こっち

に近づけさせるな 馬鹿が、まさか奴ら自爆する気ではなかろうな」上司ジェット

「わざと外している 慌てるな、ここが爆破されたら奴らも道ずれになるのは分か

っているはず ここで撤退したら作戦が水の泡になる 回収を急げ」シュンガイト


「覚えておけよ アルカディアめ! いいだろう これで敵対の意志は決定的だな

もっとも、本部の方では既に織り込み済みだろうがな ケリはつけるさ」オニキス

「ピピ ピー ピー ええい 警報などなっても遅いわ! 南は回収されたので残

りは此処と北の二つですが 向こうはパワーダウンが著しい 故障か?」と部下が


三つなのも疑問だが北側のポイントがダウン状態とはどういう事だと慌てているが

他の部隊が投入されていたのかと疑るCOBRAの幹部達、全てを把握は出来ないと


         「しつけーんだよ! 堕ちろよ てめーは!」

         「甘いのは貴様らだ、捕まるか のろまが!」

                   ・

                   ・

                   ・

東の上空で繰り広げられていた攻防は 地上の者達には誰にも伝えていないのだが

しかし、少数ではあるがこの戦闘を見ていた存在がいることも事実である そして



             エース共和国 アール特別区

「クック ガープのマヌケが よりによってクロケルなどと戦略を立ておるとはな

魔石だと? アホが、詳しくは知らぬ だが罠よ 各地を放浪していたが」行商人


「ふっ、まあ いいではないですか D国の王が奴に食われるのは見世物でしたし

ガープめ、地上に出ていたのは我々が先なのだ 余興はもう要らんだろう」ピーチ

「ちっ サウルーン軍でも面白かったのにな、ラーク卿だったか アレなど人間の

醜悪さが出ていてな 我をクビにしたのは何かのカンが働いたのでは?」ピクルス


! このメンバー確かどこかで出て来ていた どうやらソロモン軍の事を知ってる


「どうする 分が悪いぞ 得体の知れぬ奴らが東側に集まって何かしている様だな

それと、太陽の軍勢だと? 一度会ってるかな 色紙をくれると思ったが」商人?


「アスモデウスとは合流出来ぬのか 奴も一門の王、無駄か 単騎では恐れて当た

り前か 何処にいるのか気配が読めん 既に気づいて離れた様だがな」とピクルス

「あのチリという小物が! 我らを無能などと 光の軍勢が時折地上を覗くなど昔

からではないか、楽しみは最後に取っておくものだ 所詮は人間だろうさ」ピーチ


敵を欺くにはまずは味方から 正体を隠していたというのだろうか 腑に落ちない

二名はD国の執政をしていた幹部だ 途中でクビにされたハズ、街への行商人だと


「よし 我等3王を主軸に新しく陣を構えようか、東には行くなよ 今は勝てぬぞ

人間ではないからな 最初の頃はいなかった奴らだ その内消えるさ」魔王ベレト


「何処から来たのか知らんが地上を狙って来たわけではなさそうだ しかしクロケ

ルめ 私を召喚しようとして一度ためらったか、クク 呼べぬがな」王将ベリアル


「丁度いい古酒がある これで乾杯しておこうか グビビ、C国が世界を取ればな

向こうが同盟を打診した時はてっきり我等の存在が見破られていると」王のバエル


フハハハハ!・・・高笑いが木霊する 何と言う事か、サウルーン軍は利用された

黒カラスは知らなかったと言う事になるが 自軍の王は既に降臨していただと――

地上の異変には敏感な観測者も裏をつかれた形になったハズ これが事実なのか?



                国境なき本部

「? 違うわ この三人はソロモン軍じゃなかったのよ! それに何故東に脅威が

あるのが解るのだ おかしい崩されている、敵はあまりにも狡猾の様よ」大魔導士

「ほう、今回クローブさん裏方なのよ こういう事だったのか 成程小癪な真似を

姉が何とかしなさいよね 大元が仕上がってるからあまり崩せないポイントよ」w


(´・ω・`) 新規の読者はこれが初なのであります 共通点と異なる箇所があります

対する精霊達の認識はどうであろうか 行商人は港の空き家付近で見かけてますね



                悠久の図書館

「これは驚いたな 確かに不確定の枠組みだった、しかし辻褄はあっているのだな

COBRAやアルカディアは地上の存在では感知できないハズ いつの間に?」上位


「本当なら主力が全部あの城で倒されていたのよね、いたわ 確かに 一人逃げた

でしょ 気づいたのよ、改変されたんだわ 何て事 進化しているのか闇も」白猫

「堕天使ベリアルいつ地上に降りたのか 知らない ソロモン軍は召喚していない

最初からいたなら私等が絶対に見破りますが、モノリスか! 何という事を」黒猫


「アルカディアとCOBRAはソロモン軍など眼中にはない この二つの勢力が関与し

たとは思えませんね、まずいわ 邪悪なる意志がまだ地上にはびこってる」と精霊


トワイニングは盲目の為、他の同胞の意見を参考にしている部分がある「変ね?」

凶星やモノリスの話題あたりからモヤモヤと霧がかかった様な感じを受けるらしい

これは意志の問題なのだろうか いずれにしてもまだ物語の途中なのは満場一致か

                   

                   

ここでメインパーティーの視点に戻る事になる 導師様は鋭いのである程度見える

一般兵には分からないのだが、アンリ達は情報共有を逆手に利用する事が出来るか

個人差があるので全員が理解してるとは言い難い ピザコンビやコバルトは苦手組


「おいおい オリジナル小説だぜクローバーさんは フヒヒ♪ 画像ないのよね~

あの旅人は囮だった訳だ、もうぶちのめしたけどな リーダーならどう動くのか」


「凶星なんか落とせないわよこの地には しつこいわ、負けるか 凱旋してゆっく

りはしていられない様ね 一度中央まで戻りましょ 次は何処を狙ってくるか」と

「私にはぼんやりとしか解らなかった 何か予定が変えられたでいいのかしら そ

れ以上は知らないわ 残党退治なら予想はしてたけど 違うって事でしょ」紅蓮は


概要を掴めているのは導師とアンリ、そして統括のピジョンか 錬金と紅蓮は半疑

イメージだけで確信は出来ないと モカも同じく怪しんでいる、他の面子には無理


「はあ? ドミノ兄貴に面倒な事を聞くんじゃねえよ 俺は現物主義だからな~」

「やっと街に入ったのに急にどうしたでやんすか? 直ぐ中央に戻る気で」ハット


「めんどくせーな 今回は飲み会じゃなかったわけ? 敵がまだいるのは知ってる

わよ カラスが未練言ってたの覚えてるし 死神が黒幕じゃないって事か」騎馬師

「何となくね私は、港で一人会ってた確かに 行商人が裏でどうこうって?」モカ


D国の人事に対する揉め事は当事者以外は関与が出来ない部分、戦場には出てない


「今になって思えばサウルーン軍を討伐した時に違和感があったはずです 私が疲

労を感じた時期もその頃だ 仕組まれていた? 誰だ、関与していたのは」ロシェ

「見えぬが私もカンだな 影無しの仲間が他にも居たという事でいいのだな? あ

の城がソロモン軍の全てではないのは皆知っていたのだ それとは別なのか」隠密


この場所から異変を感じたとしても距離があり直ぐに確認は不可「油断大敵だぜ」

ぶっきらぼうに導師が警告する「一度共和国の本部に戻るのだ」※♣とは別の声が

・・・一陣の風が吹く 天候が崩れて来た様だ、歓迎を受ける事無く歩み出す――



( ´ー`) 誰か忘れていないかと何人かの読者は不満を囁く 多分最後になりそう

北の街で祝砲が上がった事によりどういう事態か住民も関心を寄せる事になったか

                   ・

                   ・

                   ・

               仕事に追われる黄色組

「あざーっす! やっぱタローですよ先輩 先日から共和国がざわざわしてると」

「またしても号外の準備に忙しいエリカ達だったと む、差し替えの多い部署ね」

「このメリッサは全然活躍する場面がないぞ ソロモン軍と戦争中だろ確か今は」


「お馬鹿! アンテナが低いですわよ、カトレアは情報に鋭いのです 司令部崩壊

現在の重要機密らしいですの 局長から勅命が来ております、凱旋を確認したとね

常駐していた兵士から漏れ出たようね 部数を伸ばす好機 今度こそ咲くハズ」w


「投稿準備も詰めの作業に入ってるのシルヴィ先輩 読み手は苦労を知らないのだ

もう流行とか関係ないもんねうちらは、テンプレ頼りは他者にお任せするわけよ」


タグについてですが紛れもなくハイファンタジー、比重を見てもらえばご理解かと

ラブコメ風の復讐劇とか模索する作者もいるそうな 多分ローファンタジー属性?

どう見ても文学にはならない 恋愛系も、飽和して来ている感が否めないのですが


「オホホ♪ お前が成り上がるにはこの後の評価が絶対条件でしてよ 宜しいわね

ジャンルはサイトによりけりですけれども、初志貫徹しないと読者は離れますのよ

運営から指摘されない限りはSFになりませんので カトレア様の趣味は広いの」w


「待った! 最後はこのタローにお任せください 俺が進行役なの忘れてないすか

ぶっちゃけランキングはアテにならんので、目立ちたがり屋はそればかり気にする

自分を追い詰める事になりますよ実際 楽しいから継続していたのに知らないうち

に掲載するのが苦痛になってたとか デビューしてる人でさえ不発する世の中です

真面目系ほどスルーされますよWEB版は特に 娯楽なんだから非日常が正義の路線

これオリジナル戦記ですけど二次創作する人達は周りなんて気にしない派ですもん

何だかんだで読者を楽しませる事を忘れなければ大丈夫 何時か人気が出るかも」


相変わらず何が言いたいのかまとめてないコメントを頂きました、ありがとうな😠

小説は昔からありますが、漫画に比べて取っつきにくい印象なのは現在も同じかと

長編を連載している筆者は全体から割り出すと凄く少ないのです 多分数%程度

一冊分を書くのが可能ならば是非とも読んでもらいましょう 君も書き手になろう


現在の上位組でも何度も挫折を経験していると思いますが 実践する事で上達する

本当にセリフの一行すら思い浮かばず投げやりだった、結果など考えてませんので

何でもいいので最初の一話 それさえあればどうにか形になる、今読んでいる現実


           第93話 黄金郷編 5040文字 (続)


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