第27話 いつの間にか消えていた統合失調症の症状
僕は16歳のとき統合失調症を発病しました。人にストーカーをされているとか、自分の体臭がひどいとかの被害妄想や、自分の悪口を言われている幻聴などがありました。
でも24歳ぐらいから徐々にそれらの症状がなくなっていきました。なぜかはわかりません。薬があっていたのかもしれません。でも自分でもよくわからないのですが、いつの間にか病気のことを考えなくなっていきました。病気になったときは、なぜ病気になったのか?、なぜ自分はこんなにしんどい目に合わなくてはならないのか?などいろいろシリアスに考えていました。でもそれらは結局は考えても答えがない問題だということに気付きました。だって考えても答えがわからないのですから。あ〜そんなもんだなと思えるようになりました。
なぜなら、たくさんの病気の仲間と病気のことを語り合ったりしているうちに、自分だけが病気に苦しんでいるのではないと気付けたからです。恥ずかしい思い込みですが、自分が悲劇のヒロインだと思い込むのを止めました。明らかに苦しんでいるのは僕だけではありません。
病気の症状がある時はどうしても病気のことを考えてしまいます。でも病気の症状がない時は病気のことを考えなくなります。考えたり考えなかったりを繰り返しながら病気は消えていくのかもしれません。
統合失調症の症状は60歳代ぐらいになるとほぼ消える人が多いそうです。僕は27歳ですが、病気の症状は不思議なぐらいほぼないです。本当に不思議です。あんなに幻聴や被害妄想があったのに今はないなんて本当に不思議です。
論理の飛躍ですが、神様が治してくれたのかもしれませんね。
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