第18話 統合失調症との関わり方と仕事について

 統合失調症を患って十年の僕ですが、今現在は幻聴や妄想などの症状はほぼなくなりました。またに少し出てくることもありますが、頓服薬を飲めばすぐに収まっていきます。今は常に寛解している状態です。

 統合失調症は人によってそれぞれですが、コントロール可能な病気だと思います。

 今回は統合失調症の症状が出ないようにコントロールするために僕がしていることを紹介します。


 ①朝散歩

 朝、散歩をして太陽の光を浴びればセロトニンという物質が脳内で出るそうです。このセロトニンは不安やイライラを防ぐ物質らしいです。またこのセロトニンは夜になるとメラトニンという物質に変わります。このメラトニンは睡眠作用を促します。したがって夜寝やすくなるということです。朝散歩には深い効果があるのです。


 ②読書

 本を読むだけで頭はリラックスします。出来れば紙の本がいいと思います。単純に読書は面白く、いい時間つぶしになります。読書は様々な人の人生を代理経験できるので、人生が豊かになると思います。


 ③睡眠

 睡眠はいつも九時間以上取るようにしています。もちろん睡眠薬は飲んでいますので、よく眠れます。また寝る前から部屋の電気を消して部屋を暗くします。読書灯だけつけて、少し難しめの本を読んで、意図的に眠たくさせます。脳を睡眠モードに切り替えるのです。これで確実に眠れるようになります。統合失調症の人にとって睡眠が一番大切かもしれません。


 最後に統合失調症は治療のスパンが長く、長期戦を強いられます。途中で心が折れそうになりますが、病気を治そうと思ってはいけないのかもしれないなと最近思いました。それは病気を治そうと頑張りすぎると病気は治らないと気づいたからです。病気のことばっかり考えると細かい部分のところが気になってきて、神経質になります。だからあまり病気のことは考えないほうがいいかもしれません。病気になったけど、別にいいじゃん、的な感じの方がいいかもしれません。統合失調症になったからといって死ぬわけじゃないでないです。統合失調症でも普通に働いている人は僕の友達にいっぱいいます。統合失調症で苦しんでいる人もいつか働けるようになります。僕にもいつかその日がやってくるのでしょう。

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