第16話 友達のヨシ
中学3年間、僕は友達のヨシと一緒に登校していた。ヨシとはめちゃくちゃ仲がいい関係ではなかったが、家が近かったので自然と一緒に通学する仲になったのだ。
ヨシは優しくて完全な不良とは言えないが、見た目は完全に不良だった。(ヨシは成人式で改造自動車で11人乗りして警察に補導された)
またヨシはサッカー部で一番うまかった。さらにヨシは人に話を合わせるのがうまく、僕とはとても馬があった。
ヨシと一緒に登校するとき、まずはじめに僕がヨシの家に行く。そしてヨシの家から一緒に登校するのだ。でも僕は時間感覚があまりなく、学校が始まる10分前ぐらいにいつもヨシの家に行くので、僕たちはいつも遅刻していた。そして一緒に先生に怒られるのだ。
そんなヨシと僕は卒業式まで毎日一緒に学校に通ったのだ。
そして中学校最後の登校日である、卒業式がやって来た。
卒業式前日、ヨシから僕にメールが着た。明日卒業式だから、式の前にみんなと写真を取りたいからヨシだけ早く行きたいということだった。
僕は了解と返事した。
しばらくしてヨシからまたメールが着た。
ヨシはやっぱりふたりで登校するのは明日で最後だから一緒に登校しようということだった。
僕はこのとき卒業式よりも感動した。
このやり取りはまさに青春だなと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます