第348話 お揃い

友人の結婚報告。

彼とお揃いでやってきた。

未練は無いが心が粟立つ。


いつから同時進行?

どちらが誘った?

そんなことは、もう、どうでもいい。

彼は彼女を選んだ。

それがすべて。


ただ一つ、心残りがあるとすれば、

彼とお揃いのマグカップ。


お気に入りだったのにな。


ー完ー


*****


ー入りきらなかったエピソードー


彼女がトイレに立った隙に彼が話しかけてくる。

「そのマグカップ、まだ、使ってくれてたんだ」

「お気に入りだから」

「今度、二人で食事でもどう?」

「…… ……」


やっぱ、このマグカップは捨てよう。


揃いも揃って、意地悪で無神経。


あんたら二人、お似合いだよ。


ー完ー


******


明日のお題は『霊能者』デス^^

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