第318話  手

時間外の病院の待合室。

ぐったりした私の髪をそっとなでる手。

子供時代のたった一つの優しい思い出。


萎縮し寂しかった子供時代。


愛されていなかったわけではないのだろう。

他を忘れているだけなのだろう。

でも……。


子供にとってお母さんの手は特別。

世の子供たちが優しい手に癒されていることを願う。


ー完ー


母は『わがままで扱いにくい子』を持て余していたのでありましょうが……。


自分の世界に閉じこもる・とっさのことに適応できない。

つらつら考えるに、これって、もしかしたら、アスペルガー症候群?適応障害?的なことだったのではないかと思われ。(軽度だと気付かれにくいですし)

でもね。

子供らしくはしゃぐことは無くても、子供らしく甘えたい気持ちが無いわけじゃない。

甘えることが出来ない子供にも、どうか、愛の手を……。


ってなわけで、実の親よりありのままでいさせてくれるダーリンの存在は、偉大なのであります^^


でもね、悪い事ばかりじゃない。

空気を読まないので、クラスからはみ出したお友達に矢鱈と好かれて。

空気を読まないから、普通に仲良くできる^^

それは、きっと、何かの一助にはなっていたはず。(だと、思いたい)


*****


明日のお題は『倦怠期』デス^^

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