第229話 山賊
山賊焼きが名物の峠の麓にある宿屋。
本日のお客は、都の豪商。
横柄で傲慢な態度にも、いつも通りのおもてなし。
そして……。
いつも通り昼食用のお弁当を持たせお見送り。
「じゃぁ、そろそろ」
宿屋の女将が腰を上げる。
お昼過ぎ、峠の中腹で息絶えた豪商ご一行様の姿。
その宿は、山賊焼きが名物だった。
ー完ー
お弁当を貰えなかった下働きは、助かったかもしれん。
そうであってほしい展開だ。
*****
明日のお題は『
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