第217話 お届け物

「お届け物です」

聞き慣れた声。

ドアを開けると、両手にスーパーの袋を下げた喧嘩中の彼女。


「ご友人の太郎様からのケータリングサービスです」

意地っ張りの彼女らしい態度。


それでも、仕事でやらかして落ち込んでる僕を心配して来てくれた。

それだけで十分。


僕にとっては、最高のお届け物。


ー完ー


明日のお題は『正気の沙汰』デス^^

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