第165話 陽炎
陽炎が揺れる。
景色が滲む。
じりじりと照り付ける太陽。
じりじりと怒りに燃える君。
僕から解放されて嬉しくないのか?
誰が解放されたいと言った?
何を怒っている?
貴方が何もわかっていないから。
目頭が熱くなる。
陽炎が揺れる。
滲む景色の中、溶け合う二人。
ー完ー
何かの事情で囚われていた彼女。
そのうちにお互い情が移り、心通わせ……。
時は流れ、何かの事情が変わり、解放されることになる。
そして……。
これから、二人の本当の『時』が始まる。みたいな~。
いぁ、もしかしたら……。
「こんな炎天下の砂漠のど真ん中で解放とかありえねぇ!どうせっちゅうねんっ!!」かもしれん……。
*****
明日のお題は『笑い話』デス^^
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