第148話 背中

午後の教室。

居眠りする彼。


大学で再会して、ずっと……。

あの頃より大きな背中は、少し他人行儀で。

ただ、見つめるだけだった。


こっそり、眠ってる背中に『スキ』と書いてみる。

「僕も」

いたずらな瞳で振り向いた彼。


「狸寝入りとは卑怯なり!」

彼の背中にグーパンチ。

あの頃の空気が戻ってきた。


ー完ー


明日のお題は『にらめっこ』デス^^



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