第121話 三脚

毎週末、三脚を抱え思い出の地を巡る。


景色に小さく後ろ姿。

日曜日の夜9時、SNSにアップ。

こだわりのマイルール。


最後の思い出に向かう日曜日。

駅の改札に懐かしい人が待っていた。

「あれ、君だろ? 小さな後ろ姿でもわかったよ」


「終わりから始めよう」と手を差し出す彼。

もう、三脚は要らない。


ー完ー


いぁ、三脚は必要だな。

これからは、新しい思い出に二人の後ろ姿^^


*****


明日のお題は『生返事』デス^^

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