第107話 雲泥の差

「兄弟なのに……ねぇ……」

子供の頃からそういわれ続けてきた。


見た目も成績も運動神経もパーフェクトな兄。

全部持っていかれた感が半端ない。


でも、彼女は、僕の方がパーフェクトだという。


「確かに、雲泥の差だよね。

きっと、お兄さんがお母さんの中に置き忘れてきた優しさを全部持ってきたんだね」


ー完ー


いくらパーフェクトエリートでも、思いやりに欠ける人は無理~。


*****


明日のお題は『翻る』デス^^

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