第92話 製鉄所

工場地帯のナイトクルーズ。

製鉄所の明かりに「懐かしいな……」と涙する彼。


「帰りたい?」

「故郷の星は、もう、無いから……」

え?星?宇宙人?


想定外のカミングアウトに戸惑う私に、

「今は、君が僕の故郷」と寂しげに笑う彼。


まぁ、いっか。彼は彼。

「また、来ようね」と彼の孤独を抱きしめた。


ー完ー


明日のお題は『おこぼれ』デス^^




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