第35話 念仏
彼が小さな声で念仏を唱えている。
「何か見えるの?」
「別に……」と答える声が震えている。
「落ち着いて」
差し出したコーヒーを口に含んだ彼の顔が苦しそうに歪む。
「私には見えるわ。殺したはずの彼女が隣にいるんでしょ?」
徐々に硬直していく彼。
安心して。念仏の続きは私が唱えてあげる。
ー完ー
ちょっと復讐してみました^^;
*****
明日のお題は『置き去り』デス^^
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます