三が日
Rotten flower
1月1日
俺は「出不精」とよく呼ばれる。
家から出たくないが、何故か自分は痩せ気味だ。
そんな時、親が実家から俺の家に来た。
扉を開けてまず親がこう言った。
「明けましておめでとうございます。」
父親が言った。
「お前、今年も家から出ないのか?」と、
俺は、「必要最低限は出るよ。」
と言った。
父親は、「たまには必要じゃなくても出ろよ。」と言った。
俺は、3日間ぐらいは食料の蓄えがあるし、例え失くなったとしても、ネットで注文できるからそこまで出ることもない。
さらには、2023年で技術が発展すると更に出る確率が下がるかもしれない。
俺は無名作家だが、何度か書籍化してもらえるほどの知名度になった。
でも、書店さんが、「写真を取りたいから書店に来てほしい」と、俺にメールを送った。
俺はできるだけ書店さんとは良好な関係を築きたいので、呼ばれたら言っているが、最近は不景気で売れ行きが悪い作家さんの本を出版をしたくないから、と、そんなことを直球に言われて悲しかったことを覚えている。
父は、「この家から富士山が見えるのになんでこの家は窓が一つなんだ?」と、
「日光が目に当たると作業がしづらいから。」
と、俺が答えると…
「何をやってるんだ?」と父が言った。
俺は、「ネットでブログを書いている。」と嘘をついた。
父は、「そんなものより、働いたほうが夢があると思うがな。」と言った。
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