第216話 VS【風龍】
【凍神龍】の時は結美に全部持ってかれたからな。
奴には俺がどれだけできるかの実験台になってもらおう。
しかし、流石ドラゴンと呼ばれる種族だな。
対面しているだけで奴の強さが理解できる。
美しく伸びた羽は彫刻品のように美しく、その筋繊維には並みの刃では傷もつけられないのだろうと予測がつく。
だが、今の俺にはこの軍団がある。
いくらドラゴンとは言え【覚醒者】並の亡霊を80人同時に相手にできるかな?
「まずは...魔弓兵部隊! 魔法矢の攻撃準備!!!」
俺の号令と共に魔法矢の準備を始める魔弓兵部隊。
「魔法兵! まずは...【雷魔法】準備!!」
「【雷魔法】準備!!」
魔法兵の準備が終わるまでの時間を稼ぐ。
「双剣士部隊と傭兵部隊は接近! 暗殺部隊と多彩武器部隊は投擲具でその援護を頼む!」
立て続けに槍兵部隊にも指示を出した。
「槍兵部隊は超重装兵の後ろに立て! 奴が無理やり突破してこようとしてきた場合は迎え撃つ!」
そう叫びながら俺は奴にデバフをかけ続ける。
何回か亡霊騎士がやられるが、やられても俺のMPを喰らう事で奴らは何度でも蘇るのだ。
徐々に弱らせていくが、ドラゴンは伊藤のように馬鹿じゃない。
王である俺の首を取ろうと空に飛び上がりブレスの体勢に入った瞬間を狙う!
「今だ!!! 魔法兵! 【
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