第214話 救助者達

「ありがとう! 骸骨の兵隊さん!」


 小さな女の子が傭兵の【ドレイク騎士】にお礼を言ってくれている。


 最初こそ怖がられていたが、【ドレイク騎士】達がモンスターと戦う者達だと理解されるとむしろ応援されていたほどだ。


 ある程度の市民を救出した俺はついにドラゴン退治へと向かう際。


「亡者を兵士として操る王よ。あちらの方角に悪きドラゴンがいます...。私の息子の敵をどうかお取りください...」


 などと市民にまで王様扱い受けている。


(やれやれ、俺は一般市民だぞ...)


 そう思いつつも俺はドラゴンを倒しに向かう。


 その方角はまだ仲間達からの報告を受けていない地域だ。


 伊藤は4匹のドラゴンがいると言っていた。


 つまりそのドラゴン達を倒さない限りこの地獄は終わらないだろう。


 同級生のケツを俺が拭くことになるとはな...。


「絶対に責任を取らせるからな! 伊藤!!!」


 俺はそう叫びながら重騎兵に乗り進軍するのだった。

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