第212話 志願兵

 俺が皆の情報を元に騎兵に乗って現場に向かう。


 まずは1番近い場所から向かおうと思っていたのだが...。


「...嘘だろ?」


 騎兵がジャンプして高いマンションの上に立った時だった。


 俺の瞳に映ったのは荒廃しきった生まれ故郷だった。


 その光景を見た瞬間に俺は伊藤をますます許せなくなる。


(あいつのせいでいったい何人の人が苦しんでいるんだ?)


 許せないという領域を遥かに超えているが、今は余計なことを考えている場合ではないだろう。


 今も市民を襲っているモンスターはごまんといるのだ。


 感情に浸って動けなくなることの方がまずい。


「【ドレイク騎士団】よ、出でよ!」


 俺の命令と共に残りの【ドレイク騎士団】が集結する。


「王よ、お呼びですか?」


「ああ、目の前にるモンスターどもを惨殺せよ。これは王命だと思え」


 俺の言葉に反応する兵士たち。


「...はっ!」


 その時だった。


 メニュー画面が光りかがき『【ドレイク騎士団】が貴方を王の器として認め進化します!』


『【ドレイク騎士・剣士】×10が【ドレイク騎士・双剣士】×10に進化しました。【ドレイク騎士・弓兵】×10が【ドレイク騎士・魔弓兵】×10に進化しました。【ドレイク騎士・騎兵】×10が【ドレイク騎士・重騎兵】×10に進化しました。【ドレイク騎士・重装兵】×10が【ドレイク騎士・超重装兵】×10に進化しました』


 更に追加で通知が入る。


『貴方の王としての器が大きくなった事により新たな亡霊戦士達が【ドレイク騎士団】として志願してきました。【ドレイク騎士・魔法兵】×10をテイムしました。【ドレイク騎士・多彩武器兵】×10をテイクしました。【ドレイク騎士・暗殺兵】×10をテイムしました。【ドレイク騎士・槍兵】×10をテイムしました。【ドレイク騎士・傭兵】×10をテイムしました』


『【魔物テイム(98/1000)】』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る